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ありがとう、令和2年。 [日々雑録]

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今日が大晦日であることがまだピンと来ていないのですが、
テレビでは紅白歌合戦をやっているのでやっぱり今年最後の日のようです。
「今年は一年が速(早)すぎる!」という声をたくさん耳にし、
僕も同じことを言いました。

なのに、2月以前の出来事がはるか昔のことのように感じられます。


これ、楽しみ尽くした旅が終わってゆく帰り道と同じ感覚です。
「あっという間だったけど、実際の時間以上長く、そして濃く過ごしたなあ」という。。

「進展」という意味で濃かったかと問われれば、まったくそんなことはなくて、
脚本・演出を務める劇団は2作品の公演が飛び(現在来年のリベンジに向けて準備中)、
代表を務める会社は、多額の借金を負い、売上は従来の水準にまったく戻っていません。
どちらの団体もエンターテインメント業界にあって、
ほかの会社やアーティストの皆さん同様、果てしない暗中模索の毎日が続いています。

では、コロナ前は暗中模索していなかったのか、と言えばそんなことはなく、
次元は違えど、これまでもずっといろんなことを模索してきたのです。
だから実は、根本のところは何も変わっていないんですよね。

「今の自分たちに何ができるか、何を求められているか、何がしたいか」。

それらの交差点を見つける営みは、これまでも、今年も、来年もきっと変わりません。



たしか、昨年の大みそかに書いたブログは、
「2020年に向けた準備に明け暮れた一年」と書きました。
それがシアターキューブリック結成20周年記念公演の2作品
『幸せな孤独な薔薇』と『葡萄酒いろのミストラル』であり、
Nextから新社名「株式会社ネビュラエンタープライズ」への衣替えでした。
公演はどちらも来年に延期となり、
新たな名前を冠した会社は大嵐のなかの船出となりました。

残念な気持ちが無いと言えば、負け惜しみのようにも思えますが、
今は不思議なほど「これでよかったんだ」という気持ちが大きいんです。
自分が予期していない大小の出来事が毎日起きるなかで、
「最善」と思うことを探して、決めて、行動して、
その結果の今日を生きていると思えるからです。
ダメージを受けた分、逞しくなったところもあると思います。
と思うと、2020年という一年は、
結果的に自分自身と向かい合えた一年だったんだなと思いました。

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▲2021年5月に上演延期となった『幸せな孤独な薔薇』。

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▲2020年9月2日、株式会社ネビュラエンタープライズへ社名を改めました。


来年も、自分を育んでくれた舞台芸術に少しでも恩返しができるよう、
その魅力を多くの皆さんと分かち合い、輪を広げていきたいと思います。

今年も一年ありがとうございました。
そして2021年もよろしくお願いします。
皆様、良いお年をお迎えください。


緑川憲仁

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