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24歳になりました☆ [きゅ~め~るのお題]

おかげさまでシアターキューブリックは
今日2月27日で結成24周年を迎えました。
近くから、遠くから、変わらずご声援を送っていただいている皆様、
あらためて、いつもありがとうございます。

10年、20年、と大きな節目を通り過ぎるにつれ、
「周年」といった節目の印象の強さよりも、毎日コツコツと
小さなものを積み上げてゆくことの大事さを感じるようになりました。
それから、いま、ここにいて、ともに活動に向き合っている仲間や、
その活動を応援してくれている人たちの存在、言葉、表情も。


なので、2月27日を迎えたからと言って、
あらためて特別な気持ちが芽生えたり、ということは年々薄らいできました。
自分の中では、これは進化だなと感じます。


これまで歩いてきた24年の時間の中の、うまくいったことよりも、
むしろうまくいかなかったことの体験の蓄積が、
僕の気持ちをこのように変えているような気がします。
そう思うと「うまくいかない体験」というのはとても大事なんだなあと。

これから先、いろいろなことがうまくいくように、
過去のうまくいかなかった体験を活かしていこうとは思っているけど、
うまくいかないことを避けてしまっては、
かえってうまくいかなくなっちゃうのかも知れないですね。



こんなふうにぐにゃぐにゃと考える癖は変わらずです。


劇団も、僕も、変われないものをこうしてあたためながら、
少しずつ変わっていくことを皆さんと楽しんでいきたいと思います。


これからもシアターキューブリックをよろしくお願いいたします。

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写真の面々プラス伊藤十楽成、市場法子、敷名めぐみ、河野結も元気です!

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新しい仲間が増えました [きゅ~め~るのお題]

シアターキューブリックに久しぶりの新メンバー!実に9年ぶりです。
しかも完全な初顔さんではなくて、既に劇団公演にも二度出演してくれている
坂本実紅(さかもとみく)を劇団メンバーとして迎えることになりました。


シアターキューブリックは劇団結成から24年目。
創立当初は20人近くいたメンバーも、さまざまな理由や事情で劇団を去っていき、
10年目くらいまでは1年か2年に一度オーディションを開き、新メンバーを迎えていたのですが、
次第に既存のメンバーと客演の俳優をメインに作品づくりをするようになっていきました。

興行としての作品づくりの過程では、企画や運営等たくさんの場面があり、
気心知れた劇団メンバー同士とはいえ、
コミュニケーションが困難なこともまったく無いというわけではありません。
ですが近年、少なくなったメンバーでそれらの議論を進めてゆくなかで、
それまでにはなかった、劇団としての濃度を増してゆく実感がありました。
そして気づくと、とても自然なかたちで新しいメンバーを迎える流れになっていました。




さて、新しく僕ら家族の一員となった坂本実紅について紹介します!

2018年11月公演『十二階のカムパネルラ』の出演者オーディションが初対面でした。
アイドルもやり舞台女優もやるマルチな女の子で、最初の印象は
とても頑張り屋で、ちょっと肩に力が入り過ぎじゃないかしら…?という感じでした。
演出をするからには、もっとこの女優さんを知っておかねばと、
彼女が出演する公演にいくつも足を運びました。
「こんなに頑張っているんだから、もっと成長したっていいはずだ」
ウチの現場が自分の成長を実感する場所になってほしいし、してもらわなきゃ困る!
そう思いました。

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▲2018年11月上演『十二階のカムパネルラ』にて。



『十二階のカムパネルラ』の次の『幸せな孤独な薔薇』で声をかけた時には、
すでに単なる「客演女優」ではなくて、
是が非でもこの作品で一皮剥けてほしい、それに貢献したい、
そういう想いで出演のオファーをしたことを覚えています。
つまり、この時すでに「人間どうし」の交わりがあったのだろうと思います。

『幸せな孤独な薔薇』で彼女が演じた役は、
主人公の傍らにぴったり付いて、心の葛藤を浮き立たせる、
とても地味なミッションを背負った難しい役で、
稽古では坂本の苦渋の表情ばかり見ていた気がします。
僕も相応の覚悟で臨んでいたので、若干厳しめになっていたのかも知れません。
この作品は2020年4月に上演予定でしたが、新型コロナによって
公演延期を余儀なくされ、稽古は一度ストップしてしまいました。
そしてリベンジの公演が決定し、約1年後に稽古を再開した時、
そこにいた坂本実紅は「坂本に酷似した別人なのでは!?」というくらい、
逞しく、しなやかな「俳優」になっていました。
きっとよほど悔しい思いをし、それを糧に自分と向き合い、
人間として、作品の登場人物たちと向かい合ったのだろうと思いました。
演出の僕は心の中で「勝った(=舞台の幕を開けられる!)」と思いました。

それから2年、ロバート秋山竜次さんの「クリエイターズファイルEXPO」全国ツアーにも
キューブリックメンバーと一緒に参加したりしながら、
とても自然なタイミングで今日の日を迎えた、というそんな感じです。

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▲2021年5月上演『幸せな孤独な薔薇』にて。





坂本実紅の印象はお顔が派手めということもあり(笑)、
一見、ノスタルジックなキューブリック作品の世界観とは必ずしも合致しないかも知れません。
そのギャップも僕は好きです。
でも、目には見えない彼女の内側は、シアターキューブリックの作品がまとう
たくさんの要素がたくさん湧き出ているように思います。
中には今の彼女が自分で気づいていないこともたくさんありそうです。
そういうものを作品づくりの過程で一緒に発見していく日々を過ごせたら幸せだなあと思います。

シアターキューブリックの一員としての俳優・坂本実紅を、
たくさんのお客さんに堪能してもらえるよう僕らも頑張ってまいります。
みなさん楽しみに待っていてくださいね!


超長くなっちゃった……


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今月のお題「20周年記念終わりましたけど……」 [きゅ~め~るのお題]

おそらく2006年夏から毎月続いてきたお題ブログ、
メールマガジンの不定期化に伴い、無くなるのかと思いきや、まだあったんですね!
って、劇団の代表がびっくりしています(笑)


今月のテーマは「20周年記念終わりましたけど……」。
シアターキューブリックの20歳は3年前の2020年で、
この年は劇団結成20周年を記念する公演として春と秋に
『幸せな孤独な薔薇』『葡萄酒いろのミストラル』の2本を企画したのですが、
新型コロナウイルスによる公演延期が何度もあって、
おかげさまで、ようやく昨年二本目の公演を無事終え、
先月の二次元スクリーン劇場でこの二作品を上演し、
「20周年記念」と冠する催しをすべて行なうことができました。


気づけば今はもう2023年。
劇団のミーティングでは「25周年」の話題が持ちあがるようになってきました。
日本人って「何周年」っていうの好きですよね。なんなんでしょうね。

そういえば、このあいだ喫茶店で隣の若いカップルが、
「来月でウチら付き合い始めて1周年だよね。何かやろうよっ」みたいな話をしていて、
ショートケーキを顔面にアタックしてやろうかと思いました(笑)


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劇団の公演もイベントも、どれも文化祭みたいなもので、
その都度、最大限皆さんに楽しんでもらおうという気持ちと、
自分たちが楽しもう、という気持ちは絶えず持ち続けていて、
「〇周年」と銘打つことによって、それらの気持ちがさらに大きくなる、
なんてことも特にありません。
なのにどうして、そういう言葉を使って何かをしようとするのでしょう…。

そこらへんのことがよく分からないまま、
シアターキューブリック結成25周年記念の企画はこれからも進んでいきます。
あ、なんなら、今年も「結成23周年記念」をやればいいのかな(笑)

いったい、周年記念ってなんなのさ。



いつにも増してとりとめのない記事になってしまいました。


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今月のお題「○○がメルマガの新企画を担当したら」 [きゅ~め~るのお題]

おそらくは2006年から17年間続いてきた(えっ!!!!!)
シアターキューブリックメルマガ配信日恒例のお題ブログ、
メルマガの定期刊が終了するにあたり、今回が最終回となりました。
劇団の会議時に自分たちでお題を決めているのですが、
いざ書くとなると、すごく頭を抱えることが多かったこの企画。
メンバーたちの神経を相当削ってきたわりと、
よくまあ17年も続いてきたものだと思います。


最終回の今回のお題は「〇〇がメルマガの新企画を担当したら」。

今号で定期メルマガが終わるというのに、こんなお題です(笑)。
そしてお題ブログ伝統の「リレー形式」で最後を締めくくります。
ワタクシ緑川憲仁の担当は河野結です!





京都出身の河野結です。そして京都大好きの緑川。
それはもう京都ネタで行くしかありませんよ。
「演劇のチカラで街を遊園地に!」がテーマのシアターキューブリックですから、
河野結には京都の街を遊園地にしてもらいましょう!


これまでメルマガの企画として、
ダーツを使ってゲーム形式でホームグラウンドである墨田区を
劇団メンバーが紹介してきました。
その後継コーナーとして、碁盤の目の京都の街を「すごろく」に見立てて、
進んだり、退いたり、地元民として各所のオススメを紹介したり、
出されたお題にチャレンジしたり……。


道すがら出されるお題はもちろん難題だらけです!

サイコロが北野の「大将軍」交差点に止まったら、
家来に向かって威張り散らす大将軍の一人芝居をしなくてはなりませんし、
(「大将軍」の地名の由来とは全く違いますが(笑))
はたまた下鴨神社に止まったら、
下ネタかもしれないし、下ネタじゃないかもしれない、
ギリギリ下かも(しもかも)知れない即興ネタを披露しなければなりません。
(誰も見たい人はいないと思いますが…)


愛知県の岡崎も東海オンエアさんの活躍でふたたび注目を集めていますし、
ぜひ河野結の独創的すぎる世界観の表現で、
みんなが知ってるつもりになっている京都の魅力を
演劇らしさとともに広めてほしいものですね。


コーナータイトルは「盆地だヨ!全員集合!!」です。


そうだ、時々ゲストにも参加してもらいましょう。
京都だったら、東京よりも近い広島の伊藤十楽成と敷名めぐみ、よろしく!

劇団メンバーが全国に散っているのも、
こうやって考えてみるとおもしろいものです(^_-)-☆


というわけで、メルマガは今後不定期刊となりますが、
不定期刊ならではのおもしろさを追求してまいります。
「盆地だヨ!全員集合!!」が実現するかどうかは皆さんの後押し次第です!

シアターキューブリックのメルマガ「きゅ~め~る」、
そしてメルマガ配信日にお届けしてきたお題ブログ、
長年のご愛読ありがとうございました!!!!


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▲南禅寺にて。2016年ごろ。


さて他のメンバーの新コーナー案はどんなのかしら!?
劇団ホームぺージのトップから飛べます!
https://www.qublic.net/



★まもなく!3月18日開催!!★

シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~

https://qublic.net/2jigen23/

2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4

劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が
二次元スクリーン劇場として蘇ります!
出演者トークショーもありますよ!こちらは三次元!!!
緑川もこのトークショーに参加しまっす!!!


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今月のお題「20周年ファイナル」 [きゅ~め~るのお題]

毎月9日はシアターキューブリックのメールマガジンきゅ~め~るの配信日。
劇団メンバーが同じお題でブログを書く日でもあります。
今月のお題は「20周年ファイナル」。


2000年2月27日に結成したシアターキューブリックは、今月末で結成23周年を迎えます。
日頃から応援してくださる皆さまにあらためて感謝申し上げます。
というわけで今年で23周年なんですが、
実はいまだに「結成20周年なんちゃら」みたいなことをやっております(笑)
このダラダラ感がシアターキューブリックらしいといえば、らしいですね。


でも当初はそんなダラダラやるつもりはなかったんですよ。
結成20周年の2020年の春に『幸せな孤独な薔薇』を、
同年秋に『葡萄酒いろのミストラル』をバシッと決めて、
次へと進んでいこうと計画していました。



シアターキューブリック結成20周年記念公演第一弾
『幸せな孤独な薔薇』
作 田嶋ミラノ  演出 緑川憲仁
2020年4月9日(木)~4月15日(水)(公演中止) → 2021年5月20日(木)~26日(水)
浅草九劇

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まさか武漢やダイヤモンドプリンセス号のニュースが、
その後、世界中をこんな長く大変な状況に陥れるとは思ってもいませんでした。
4月の上演がどうなってしまうのか不安を抱えたまま稽古と公演準備を着々と進め、
ですが順調な稽古とは反比例して、世情はみるみる悪化していきました。
3月に公演を予定していた団体は、次々と公演中止を発表し、
どんなに厳重な予防対策を施そうとも、
もはや上演をすること自体が「悪」のような空気にさえなっていきました。
そして『幸せな孤独な薔薇』は本番初日8日前に公演中止を決めました。
そのことをメンバーに告げた日に行なった通し稽古のことは、今でも忘れられません。
悔しいとか、哀しいとか、やるせない、とかそういうことじゃなくて、
作品を積み上げてきた仲間たちと、
これまでとは違う次元でひとつになれた気がしたのです。
それなのに愛するお客さんの前に行くことは叶わない。


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▲公演中止を決めた2020年4月1日に行なった通し稽古でのカーテンコールのリハーサル。



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▲同日、通し稽古後の集合写真。



不思議な感じでしたね。
寸断された道のどんづまりで、最高の作品づくりに立ち会ってしまうということ。
そして、連続して秋に公演を控えていた『葡萄酒いろのミストラル』も
早々と上演を一年繰り下げる判断をしました。


翌2021年も新型コロナウイルスはまだまだ収束の気配を見せていませんでしたが、
感染の波の間隙を縫うように『幸せな孤独な薔薇』は奇跡的に上演をすることができました。
ただし、収容人数は規定の半分以下、舞台と客席最前列も大きく距離を置き、
かつ最前列の席の方にはフェイスシールド着用をお願いするという厳戒態勢。
今思うと、せっかくのお芝居を大変申し訳ない環境で観劇をしていただいていたなあと、
あらためて心が痛みます。
1年ぶりに再集合したメンバーは、同じ傷を負った同志になっていました。
一度は通し稽古まで出来上がっていた作品を、一年ぶりに組み立ててゆく稽古は、
いったいどれだけの時間を必要とするのか見当もつきませんでしたが、
蓋をあけてみると、恐ろしいほどのペースと濃さで立体化していきました。
心の底から「役者ってすげえ……」って毎日思っていました。
そして役者たちをそうさせてしまう作品を書いた田嶋ミラノさんの引力を感じていました。


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超個人的な感情としては、キャラメルボックスの(あの)西川浩幸さんと、
東京ハートブレイカーズの(あの)首藤健祐さんが同じ作品に出ていて、
その作品が僕の大大大好きな『幸せな孤独な薔薇』で、
僕がそれを演出しているという現実がとうとう最後まで不思議な気持ちでした。
冥途の土産とはこういうことを言うのだろうなと。










2021年秋に繰り下げていた『葡萄酒いろのミストラル』は、
その後感染症拡大のためにふたたび公演延期を余儀なくされました。
このころには「公演延期」という苦渋の決断さえも、少し慣れてきた自分がいました。
おそらく、そうでもしないと心が持たなかったのだと思います。





シアターキューブリック結成20周年記念公演第二弾
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「ミストラル~季節風~」
2020年10月21日(水)~25日(日)(公演中止)
→ 2021年10月20日(水)~24日(日)(公演中止) 
→ 2022年5月27日(金)~6月1日(水)
恵比寿・エコー劇場

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『葡萄酒いろのミストラル』公演再延期を決めても、
僕らは「準備の時間をたくさんもらえたのだ」と思うようにして、
喜々として準備を進めていきました。
きっとこういう心が、おのずと作品にも表れると知っているからでしょう。
宣伝写真の撮影では、大自然のなかキャストの仲間たちとも会って、
作品のふるさと、岩手県の花巻にもあらためてご挨拶に行きました。


残念ながら2022年も新型コロナウイルスは元気でした。
でも今度は『葡萄酒いろのミストラル』の企画を止めることはしませんでした。
桜の咲く季節に稽古をスタート。
初めて集まる役者陣なのに、まったくそんな感じがありませんでした。


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稽古場以外でのメンバー同士の交流は一切諦め、
感染症対策に翻弄されつつではありましたが、
主役を務めた高橋茉琴以下、作品のもとに一致結束。
前回公演に続いて「役者ってすげえ……」と感じる稽古稽古。そして本番。
僕はどうしてこんなに俳優陣やスタッフに恵まれているんだろうと、
とてもありがたく、とても申し訳なく、思う日々でした。

すでにこの時、劇団結成から22年が経過していましたが、
結成20周年を記念するに相応しい二公演をお届けできた気持ちでいます。





そして来月、映像上映ではありますが、
この二つの作品をふたたび皆さんと一緒に楽しもう!という企画が決まりました。
「リビングで公演DVDを観るのでは、本来届けたい舞台の臨場感が届けられない」
という理由でシアターキューブリックではDVDを敢えて販売していません。
でも「過去の上演作品にまた出会いたい」という声に応えるかたちで考えたのが、
シアターキューブリックの二次元スクリーン劇場。
大スクリーン&大音響の空間で、舞台の臨場感とはまた一味違う迫力で、
みんな一緒に作品を楽しもう!という「二次元公演」。
舞台を作る過程でも「リズム」にこだわっているシアターキューブリック。
そのリズムが、粕谷晃司さんと松宏彰さんのディレクションを通し、
映像のリズムとなって表現されています。

演劇はやはりナマに限ります。
それはこの先も変わりません。

でも演劇の新しい楽しみ方は、あるんです!
舞台の真上に客席を置くことはできませんが、
二次元スクリーン劇場では、
劇場の客席からではけっして観られない角度からも作品を楽しめます。
ぜひ、演劇の新しい楽しみ方を体験しにいらしてください!




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シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~

特設サイト
https://qublic.net/2jigen23/

2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4

劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が二次元スクリーン劇場として蘇る!

※『二次元スクリーン劇場』とは!?
複数のカメラによる撮影に映像作品ならではの演出を加え、ライブとは異なる臨場感溢れる劇空間を体験できるイベントです。

<第一部> 13:00開演
『幸せな孤独な薔薇』
作:田嶋ミラノ 演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約130分)

●トークショー出演者
眞実 坂本実紅 首藤健祐 緑川憲仁 千田剛士


<第二部> 17:00開演
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約150分)

●トークショー出演者
高橋茉琴 品川ともみ 野原のぼ 緑川憲仁 片山耀将


チケット(指定席)
一部・二部のみ 3,500円
通し券(前売のみ) 6,000円
当日券は +500円 
※受付開始は開演45分前、開場は30分前です。

チケット発売中!


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今月のお題「サンタさんにお願い!」 [きゅ~め~るのお題]

毎月9日は劇団メルマガきゅ~め~るの配信日。
メンバー全員が決められたお題についてブログを書く、という恒例行事です。
これ、たぶんもう15年くらい続いてますよ。よくやってるわ~。

そして今回はこの季節らしいお題「サンタさんにお願い!」
一番苦手なヤツですよ、トホホ……。
なので一日遅れてしまいました、ごめんなさい。


今まで何本かクリスマスストーリーを書いているので、
シアターキューブリックも緑川もクリスマスが好き…?
みたいなイメージを持たれることもあるのですが、
ご覧になられた方は分かる通り、内容はアンチクリスマスな立ち位置のものばかり。
ですので、こういう方面の文章は大変困ります……。




そんな僕でも子供の頃は、イブの夜、胸を高鳴らせてお布団に入っていた時期もありました。
でも気づいたら「クリスマスってどうやってやり過ごしたらいいんだろう、、、」
と思うようになっていました。

だって、みんなの幸せも世界平和も、クリスマスじゃなくたっていつも願っているんだもの。
なのにどうしてクリスマスになると、突然こうしたワードが出てくるのか、
そしてそういうものに対してどう向き合ったらいいのかよく分からないのです、今も。





サンタさんにお願いしたいことなんて正直何もないのですが、
年々大切だなあと感じるのは、健康な体と平凡な毎日です。


誰かにお願いして、頂くものではありませんが、
願わくば、そこそこ健康な体と、そこそこ平凡な毎日をください。

それさえあれば、身の丈にあった楽しみを自分で見つけて、手に入れて、生きていけます。

そして、僕だけじゃなく、世界中の皆さんにも等しくそういうカラダと時間をもたらしてほしい。
そんなふうに思います。





こんなに便利で豊かな時代に生まれて、
自分は多くを望まないと言いながら、
それでいてたくさんの恵みに囲まれて生きています。
今までの当たり前は、明日の当たり前ではなくなるかも知れない。

そういうことも考えながら、
この青い星にたまたま生きている宇宙人の一人として生きていきたいなあって思います。




ブログを書き終わった後、昔の記事を探していたら、
まったく同じお題で、ほぼほぼ同じことを書いていたよ!!!
俺、引き出し少なっ!!って思ったけど、まあ、同じになりますよ(笑)
https://tofu-no-kado-new.blog.ss-blog.jp/2019-12-09


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今月のお題「くりくり!まろんまろんが100倍楽しくなる方法!」 [きゅ~め~るのお題]

シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」配信日恒例のお題ブログ。
今回はいよいよ来週末に迫ったシアターキューブリックプレゼンツの墨田区のお祭り、
「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のこと。


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昨年は「勝つ勝つ海舟」でした。今年は「くりくり!まろんまろん」です(笑)
もちろん真面目にやっております。



やっぱり秋の魅力はグルメです。
いつも通り、僕らはエンターテインメントの角度から街を盛り上げようと思いますが、
舞台となる商店街の主役はやはりお店自慢のグルメ!!
ふだんは栗を扱うことのないお店の皆さんにも、
今回のイベントオリジナルで栗(マロン)にまつわるメニューを作ってもらいました!


大国屋さん(おでん屋)の「くりボール串」、
こんこんさん(たこ焼き屋)の「びっ栗たこ焼き」、
ベーカリーチャウチャウさん(パン屋)の「もちもちマロンショコラ」、
鳥正京島店さんの「栗コロッケ」、
たぬき寿司さんの「びっ栗玉子串」、
和菓子さがみ庵さんの「びっク~リ」、
おでんスタンド十さんの「栗の出汁フォンケーキ」「モンブランベリーラテ」。

いやあ~、今の時点でどういうものが出てくるのか分かりませんが(笑)
それぞれのお店の知恵が結集したものであることは間違いなし!


ぜひ当日はお腹を空かせてキラキラ橘商店街に来てくださいね!
詳しくは「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のホームぺージをご覧ください。
https://qublic999.wixsite.com/kurikuri



今回のイベントもキラキラ橘商店街の皆さんはじめ、墨田区役所の皆さん、
アーティストやパフォーマーの皆さんのお力で出来上がっています。
この場を借りてお礼を申し上げます。


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今月のお題「上半期個人的ビックリニュース」 [きゅ~め~るのお題]

この年齢になってみると、正直あまりびっくりすることがなくて、
今回のお題もずいぶんと考え込んでしまいました。
何かひとつを取り上げて、「これ!」というものはないのですが、
広義の捉え方でびっくりしたこととしては、「出会い」です。


僕が応援する元乃木坂46のメンバー橋本奈々未さんが
数年前、芸能界を引退する際に残した言葉と奇しくも重なるのですが、



「人は必要なときに必要な人と出会う」。



思えば、僕の人生はこの連続です。そのことにあらためてびっくりです。
今年もそういう出会いがいくつもありました。

5月に上演した『葡萄酒いろのミストラル』では、
一歩も家の外に出たことがなかった犬が、岩手まで大冒険をする物語で、
その途中いくつもの出会いを経て、一人ではけっして成し得なかったところへと跳躍します。
大切な出会いを重ねて少しずつ大人になってゆくその姿は、
これまでの自分の人生と少し似ていて、
僕ももしかしたら彼女のようにいつかは夢を実現できるかも知れないと、
僕自身が自分の作品から勇気をもらったりもしました。



この先いったい何歳まで生きられるかは分かりませんが、
人生を振り返る余裕がある死に際だとしたら、
自分の人生には大切なたくさんの出会いがあったことに、
今以上にびっくりして死ぬんだろうなと思います。
うん、きっとそうだと思います。

いきなり何かにぶつかって死んでしまうより、
できればそういう死に方がいいなあ(笑)


さて、他のメンバー達はどんなことにびっくりしたのかな!?


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風景との出会いも大切な出会いのひとつ。
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今月のお題「最近見た、悪夢」 [きゅ~め~るのお題]

シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」の配信日毎月9日は、
劇団員がその月ごとに設定されたお題についてブログを書くのですが、
投稿が遅くなってしまいました、大変申し訳ありません。
しかも、今回のブログお題、自分から劇団に提案したにもかかわらず……。



お題は「最近見た、悪夢」です。


悪夢、いくつか覚えているものはあるのですが、夢というのは色褪せるのも早いもので、
記憶している悪夢をあらためて言葉で綴ろうとしても容易に気持ちが乗らず。

なので、新しい悪夢を見ようと、ここ数日毎晩努力していたのです(本当に)。



そして、今これを書いているということは……。








はいっ!今朝とれたての悪夢がこちらです(*´Д`)






旅好きだからなのか、僕は一人旅をしていました。

そして、この日の宿に、かなり遅い時間に到着しました。

旅慣れているほうなので、宿選びを大きくハズすことはほぼないのですが、
今日泊まる宿は、直感的に「あれ……」という感じでした。




民宿のような飾り気のない宿の玄関を入ると、
主人と思しき人が面倒そうに僕を出迎えました。
トイレや風呂の場所、明日の朝のこと、
部屋にパンフレットでも置いておいてくれれば、
こんなに気持ちのこもらない説明も聞かずに済むのになあと思いながら、話を聞き。

そして今日泊まる部屋まで連れていかれるのですが、その道のりの長いこと。
黴臭い年季の入った廊下、階段……のみならず他の客が泊まる部屋の中まで横切り、
ある部屋では、中年カップルがその最中だったりするなかを
「ちょっと失礼しますね」とか言いながら、
宿の玄関は1階でしたが、谷に建物が造られているのか、
下へ下へ、いったいどこまで降りるのかというくらい歩かされました。




そしてようやく着いた部屋には、すでに布団が一人分敷かれていました。


案内してくれた従業員が去った後、

いえ、去る前から違和感を覚えてはいましたが、その布団の中には先客がいました。

そして僕を待っていたかのように起き上がったのは、巨体の中年女性でした。



ここは飽くまでも旅館であって、風俗的な何かではないはずなのですが、
その大きな女は、「あなたが予約したのはこういうプランですから…」と言って、
自分がそこにいるのは、さも当然のごとく、僕が安眠するはずの布団の上に居座り、
まったく状況が理解できていない僕を、色気ゼロの視線でいざなうのでした。

むしろ彼女もすべてが面倒くさそうです。
だったらいっそのこと、部屋を出ていってほしいと思いましたが、
そのふてぶてしい顎がだるだると揺れ、
これ以上意味の分からない言葉を聞かねばならないことのほうが煩わしく、
彼女との議論を避け、ひとまず風呂へ避難することにしました。

すると、外の廊下はすでに風呂のお湯で膝上の高さまで浸かっていて、
風呂に行くまでもなく、そこがもう風呂なのでした。



夢なので、時間の歩みは歪んでいます。
部屋を出た僕がどのように過ごしたのか、
もう忘れてしまったのか、描写されなかったのか、今はもう記憶していません。



おそらく僕はその部屋には戻らず、
建物じゅうが風呂と化したどこかで朝まで時間を潰したのだと思います。
部屋に戻れば、さっきの大きな女がどんなふうに僕を待ち構えているか知れません。
下手をすれば餌食になります。


僕はたぶん朝まで眠れなかったのだと思います。

そして朝食さえ出されないまま、宿を出る時になりました。



すると、あの例の大きな女が気だるい感じのまま会計を仕切りはじめました。


(こいつ、宿の人だったの……!?)


睡眠も、食事も取れず、一円たりとも払いたくない僕でしたが、
求められた宿泊代6万5千円を、まるで手切れ金を掴ませるように支払い、
膝上までお湯で浸かった廊下に出て、
途方もなく長い階段と廊下をふたたび通って、悪夢のような宿を後にしました。




夢なのですぐに忘れるはずですが、
たぶん、世界のどこかにこういう宿はあります(笑)


皆さん宿選びにはじゅうぶん気をつけてくださいね。

そして素敵な旅を。



IMG_0316.JPG

そっか……こんなトンネルを通ったからなのかなあ~(>_<)


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今月のお題「夏休みの思い出」 [きゅ~め~るのお題]

シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」配信日恒例のお題ブログ。

先月から一転、普遍的なテーマが来ましたね、これはこれで難しいですね。
というより、夏休みというものが大昔過ぎて思い出すのが大変という方が正しいです。


夏休みと言ったら宿題が必ずあった訳ですが、
僕は毎年夏休みに入った瞬間にほとんどの宿題を終わらせていました。
真面目と思われるかも知れませんが、僕の感覚では
逆に宿題を後に取っておくほうが真面目だなあと思います。
だって夏休みまるまる遊びまくりたいじゃないですか~!
そのためには宿題はなるべく早く全滅させたる!っていう
完全に遊び人のスタンスの考えなんですよ。


ただ、休みに入った瞬間にやっつけることが困難な宿題があります。


日記と自由研究です。


これは、イヤでしたねえ。ずーっと頭の片隅に残ります。





小学校4年生の夏休みの自由研究。
この年の夏は、群馬と長野と岐阜に出かけることになっていたので、
それぞれの場所の石を集める、という可笑しなテーマを思いつきました。
和菓子の空き箱が石を置くのにちょうどよい仕切りがあったのでそれを使いました。


「各地の石」とタイトルが書かれ、丁寧に石が並べられた菓子箱。
それぞれ特徴のある各地域の石を並べてみて思ったのは、

「これ、誘拐じゃね?」


石は口がないので泣きわめいたりはしませんが、
見知らぬ土地に連れてこられて、見ず知らずの石と一緒に並べられて、
「いったいこの子(石)たちはどう思っているのだろう……?」
という罪悪感でした。


かといって、もう東京に戻ってきてしまっているので、
元の場所に戻すことはできません。10歳だった僕は途方に暮れました。



これは後年知ったことですが、石や自然物を拾って持ち帰るのは良くないということ。
スピリチュアルな話になりますが、木や石には霊が宿るといいます。
当然、良い霊の場合もあれば、そうでない場合もあります。
小学生の僕が、石を集めた後に何やら後ろめたい気持ちになったのは、
本能的にそうしたことを感じたからかも知れません。
それ以降、僕は自然物を持ち帰ることはしなくなりました。

この時集めた石は、その後どう扱ったのか覚えていません。
結局小さな子供ですから責任は取れませんよね。いろいろと良くありませんでした。






そして、この宿題のことを覚えていた理由はもう一つあります。


この自由研究のタイトル。


「各地の石」。


センス、ゼロですよ。ノーセンス。鳥肌が立つレベルです。
小学生だからといって許されるものではありません。


その後、劇作家の仕事をする大人になり、
作品のタイトルをいくつも考える立場になった訳ですが、
この時の反省がいつでも僕の心の奥のほうに燻っている気がしています。

「タイトルはマジで大事だぞ……」と。


もう37年も前になる、夏休みの思い出です。

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