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今月のお題「○○がメルマガの新企画を担当したら」 [きゅ~め~る今月のお題]
おそらくは2006年から17年間続いてきた(えっ!!!!!)
シアターキューブリックメルマガ配信日恒例のお題ブログ、
メルマガの定期刊が終了するにあたり、今回が最終回となりました。
劇団の会議時に自分たちでお題を決めているのですが、
いざ書くとなると、すごく頭を抱えることが多かったこの企画。
メンバーたちの神経を相当削ってきたわりと、
よくまあ17年も続いてきたものだと思います。
最終回の今回のお題は「〇〇がメルマガの新企画を担当したら」。
今号で定期メルマガが終わるというのに、こんなお題です(笑)。
そしてお題ブログ伝統の「リレー形式」で最後を締めくくります。
ワタクシ緑川憲仁の担当は河野結です!
京都出身の河野結です。そして京都大好きの緑川。
それはもう京都ネタで行くしかありませんよ。
「演劇のチカラで街を遊園地に!」がテーマのシアターキューブリックですから、
河野結には京都の街を遊園地にしてもらいましょう!
これまでメルマガの企画として、
ダーツを使ってゲーム形式でホームグラウンドである墨田区を
劇団メンバーが紹介してきました。
その後継コーナーとして、碁盤の目の京都の街を「すごろく」に見立てて、
進んだり、退いたり、地元民として各所のオススメを紹介したり、
出されたお題にチャレンジしたり……。
道すがら出されるお題はもちろん難題だらけです!
サイコロが北野の「大将軍」交差点に止まったら、
家来に向かって威張り散らす大将軍の一人芝居をしなくてはなりませんし、
(「大将軍」の地名の由来とは全く違いますが(笑))
はたまた下鴨神社に止まったら、
下ネタかもしれないし、下ネタじゃないかもしれない、
ギリギリ下かも(しもかも)知れない即興ネタを披露しなければなりません。
(誰も見たい人はいないと思いますが…)
愛知県の岡崎も東海オンエアさんの活躍でふたたび注目を集めていますし、
ぜひ河野結の独創的すぎる世界観の表現で、
みんなが知ってるつもりになっている京都の魅力を
演劇らしさとともに広めてほしいものですね。
コーナータイトルは「盆地だヨ!全員集合!!」です。
そうだ、時々ゲストにも参加してもらいましょう。
京都だったら、東京よりも近い広島の伊藤十楽成と敷名めぐみ、よろしく!
劇団メンバーが全国に散っているのも、
こうやって考えてみるとおもしろいものです(^_-)-☆
というわけで、メルマガは今後不定期刊となりますが、
不定期刊ならではのおもしろさを追求してまいります。
「盆地だヨ!全員集合!!」が実現するかどうかは皆さんの後押し次第です!
シアターキューブリックのメルマガ「きゅ~め~る」、
そしてメルマガ配信日にお届けしてきたお題ブログ、
長年のご愛読ありがとうございました!!!!

▲南禅寺にて。2016年ごろ。
さて他のメンバーの新コーナー案はどんなのかしら!?
劇団ホームぺージのトップから飛べます!
https://www.qublic.net/
★まもなく!3月18日開催!!★
シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~
https://qublic.net/2jigen23/
2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4
劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が
二次元スクリーン劇場として蘇ります!
出演者トークショーもありますよ!こちらは三次元!!!
緑川もこのトークショーに参加しまっす!!!
シアターキューブリックメルマガ配信日恒例のお題ブログ、
メルマガの定期刊が終了するにあたり、今回が最終回となりました。
劇団の会議時に自分たちでお題を決めているのですが、
いざ書くとなると、すごく頭を抱えることが多かったこの企画。
メンバーたちの神経を相当削ってきたわりと、
よくまあ17年も続いてきたものだと思います。
最終回の今回のお題は「〇〇がメルマガの新企画を担当したら」。
今号で定期メルマガが終わるというのに、こんなお題です(笑)。
そしてお題ブログ伝統の「リレー形式」で最後を締めくくります。
ワタクシ緑川憲仁の担当は河野結です!
京都出身の河野結です。そして京都大好きの緑川。
それはもう京都ネタで行くしかありませんよ。
「演劇のチカラで街を遊園地に!」がテーマのシアターキューブリックですから、
河野結には京都の街を遊園地にしてもらいましょう!
これまでメルマガの企画として、
ダーツを使ってゲーム形式でホームグラウンドである墨田区を
劇団メンバーが紹介してきました。
その後継コーナーとして、碁盤の目の京都の街を「すごろく」に見立てて、
進んだり、退いたり、地元民として各所のオススメを紹介したり、
出されたお題にチャレンジしたり……。
道すがら出されるお題はもちろん難題だらけです!
サイコロが北野の「大将軍」交差点に止まったら、
家来に向かって威張り散らす大将軍の一人芝居をしなくてはなりませんし、
(「大将軍」の地名の由来とは全く違いますが(笑))
はたまた下鴨神社に止まったら、
下ネタかもしれないし、下ネタじゃないかもしれない、
ギリギリ下かも(しもかも)知れない即興ネタを披露しなければなりません。
(誰も見たい人はいないと思いますが…)
愛知県の岡崎も東海オンエアさんの活躍でふたたび注目を集めていますし、
ぜひ河野結の独創的すぎる世界観の表現で、
みんなが知ってるつもりになっている京都の魅力を
演劇らしさとともに広めてほしいものですね。
コーナータイトルは「盆地だヨ!全員集合!!」です。
そうだ、時々ゲストにも参加してもらいましょう。
京都だったら、東京よりも近い広島の伊藤十楽成と敷名めぐみ、よろしく!
劇団メンバーが全国に散っているのも、
こうやって考えてみるとおもしろいものです(^_-)-☆
というわけで、メルマガは今後不定期刊となりますが、
不定期刊ならではのおもしろさを追求してまいります。
「盆地だヨ!全員集合!!」が実現するかどうかは皆さんの後押し次第です!
シアターキューブリックのメルマガ「きゅ~め~る」、
そしてメルマガ配信日にお届けしてきたお題ブログ、
長年のご愛読ありがとうございました!!!!

▲南禅寺にて。2016年ごろ。
さて他のメンバーの新コーナー案はどんなのかしら!?
劇団ホームぺージのトップから飛べます!
https://www.qublic.net/
★まもなく!3月18日開催!!★
シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~
https://qublic.net/2jigen23/
2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4
劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が
二次元スクリーン劇場として蘇ります!
出演者トークショーもありますよ!こちらは三次元!!!
緑川もこのトークショーに参加しまっす!!!
今月のお題「20周年ファイナル」 [きゅ~め~る今月のお題]
毎月9日はシアターキューブリックのメールマガジンきゅ~め~るの配信日。
劇団メンバーが同じお題でブログを書く日でもあります。
今月のお題は「20周年ファイナル」。
2000年2月27日に結成したシアターキューブリックは、今月末で結成23周年を迎えます。
日頃から応援してくださる皆さまにあらためて感謝申し上げます。
というわけで今年で23周年なんですが、
実はいまだに「結成20周年なんちゃら」みたいなことをやっております(笑)
このダラダラ感がシアターキューブリックらしいといえば、らしいですね。
でも当初はそんなダラダラやるつもりはなかったんですよ。
結成20周年の2020年の春に『幸せな孤独な薔薇』を、
同年秋に『葡萄酒いろのミストラル』をバシッと決めて、
次へと進んでいこうと計画していました。
シアターキューブリック結成20周年記念公演第一弾
『幸せな孤独な薔薇』
作 田嶋ミラノ 演出 緑川憲仁
2020年4月9日(木)~4月15日(水)(公演中止) → 2021年5月20日(木)~26日(水)
浅草九劇
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まさか武漢やダイヤモンドプリンセス号のニュースが、
その後、世界中をこんな長く大変な状況に陥れるとは思ってもいませんでした。
4月の上演がどうなってしまうのか不安を抱えたまま稽古と公演準備を着々と進め、
ですが順調な稽古とは反比例して、世情はみるみる悪化していきました。
3月に公演を予定していた団体は、次々と公演中止を発表し、
どんなに厳重な予防対策を施そうとも、
もはや上演をすること自体が「悪」のような空気にさえなっていきました。
そして『幸せな孤独な薔薇』は本番初日8日前に公演中止を決めました。
そのことをメンバーに告げた日に行なった通し稽古のことは、今でも忘れられません。
悔しいとか、哀しいとか、やるせない、とかそういうことじゃなくて、
作品を積み上げてきた仲間たちと、
これまでとは違う次元でひとつになれた気がしたのです。
それなのに愛するお客さんの前に行くことは叶わない。
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▲公演中止を決めた2020年4月1日に行なった通し稽古でのカーテンコールのリハーサル。
040101.jpg)
▲同日、通し稽古後の集合写真。
不思議な感じでしたね。
寸断された道のどんづまりで、最高の作品づくりに立ち会ってしまうということ。
そして、連続して秋に公演を控えていた『葡萄酒いろのミストラル』も
早々と上演を一年繰り下げる判断をしました。
翌2021年も新型コロナウイルスはまだまだ収束の気配を見せていませんでしたが、
感染の波の間隙を縫うように『幸せな孤独な薔薇』は奇跡的に上演をすることができました。
ただし、収容人数は規定の半分以下、舞台と客席最前列も大きく距離を置き、
かつ最前列の席の方にはフェイスシールド着用をお願いするという厳戒態勢。
今思うと、せっかくのお芝居を大変申し訳ない環境で観劇をしていただいていたなあと、
あらためて心が痛みます。
1年ぶりに再集合したメンバーは、同じ傷を負った同志になっていました。
一度は通し稽古まで出来上がっていた作品を、一年ぶりに組み立ててゆく稽古は、
いったいどれだけの時間を必要とするのか見当もつきませんでしたが、
蓋をあけてみると、恐ろしいほどのペースと濃さで立体化していきました。
心の底から「役者ってすげえ……」って毎日思っていました。
そして役者たちをそうさせてしまう作品を書いた田嶋ミラノさんの引力を感じていました。




超個人的な感情としては、キャラメルボックスの(あの)西川浩幸さんと、
東京ハートブレイカーズの(あの)首藤健祐さんが同じ作品に出ていて、
その作品が僕の大大大好きな『幸せな孤独な薔薇』で、
僕がそれを演出しているという現実がとうとう最後まで不思議な気持ちでした。
冥途の土産とはこういうことを言うのだろうなと。
2021年秋に繰り下げていた『葡萄酒いろのミストラル』は、
その後感染症拡大のためにふたたび公演延期を余儀なくされました。
このころには「公演延期」という苦渋の決断さえも、少し慣れてきた自分がいました。
おそらく、そうでもしないと心が持たなかったのだと思います。
シアターキューブリック結成20周年記念公演第二弾
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「ミストラル~季節風~」
2020年10月21日(水)~25日(日)(公演中止)
→ 2021年10月20日(水)~24日(日)(公演中止)
→ 2022年5月27日(金)~6月1日(水)
恵比寿・エコー劇場

『葡萄酒いろのミストラル』公演再延期を決めても、
僕らは「準備の時間をたくさんもらえたのだ」と思うようにして、
喜々として準備を進めていきました。
きっとこういう心が、おのずと作品にも表れると知っているからでしょう。
宣伝写真の撮影では、大自然のなかキャストの仲間たちとも会って、
作品のふるさと、岩手県の花巻にもあらためてご挨拶に行きました。
残念ながら2022年も新型コロナウイルスは元気でした。
でも今度は『葡萄酒いろのミストラル』の企画を止めることはしませんでした。
桜の咲く季節に稽古をスタート。
初めて集まる役者陣なのに、まったくそんな感じがありませんでした。









稽古場以外でのメンバー同士の交流は一切諦め、
感染症対策に翻弄されつつではありましたが、
主役を務めた高橋茉琴以下、作品のもとに一致結束。
前回公演に続いて「役者ってすげえ……」と感じる稽古稽古。そして本番。
僕はどうしてこんなに俳優陣やスタッフに恵まれているんだろうと、
とてもありがたく、とても申し訳なく、思う日々でした。
すでにこの時、劇団結成から22年が経過していましたが、
結成20周年を記念するに相応しい二公演をお届けできた気持ちでいます。
そして来月、映像上映ではありますが、
この二つの作品をふたたび皆さんと一緒に楽しもう!という企画が決まりました。
「リビングで公演DVDを観るのでは、本来届けたい舞台の臨場感が届けられない」
という理由でシアターキューブリックではDVDを敢えて販売していません。
でも「過去の上演作品にまた出会いたい」という声に応えるかたちで考えたのが、
シアターキューブリックの二次元スクリーン劇場。
大スクリーン&大音響の空間で、舞台の臨場感とはまた一味違う迫力で、
みんな一緒に作品を楽しもう!という「二次元公演」。
舞台を作る過程でも「リズム」にこだわっているシアターキューブリック。
そのリズムが、粕谷晃司さんと松宏彰さんのディレクションを通し、
映像のリズムとなって表現されています。
演劇はやはりナマに限ります。
それはこの先も変わりません。
でも演劇の新しい楽しみ方は、あるんです!
舞台の真上に客席を置くことはできませんが、
二次元スクリーン劇場では、
劇場の客席からではけっして観られない角度からも作品を楽しめます。
ぜひ、演劇の新しい楽しみ方を体験しにいらしてください!
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シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~
特設サイト
https://qublic.net/2jigen23/
2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4
劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が二次元スクリーン劇場として蘇る!
※『二次元スクリーン劇場』とは!?
複数のカメラによる撮影に映像作品ならではの演出を加え、ライブとは異なる臨場感溢れる劇空間を体験できるイベントです。
<第一部> 13:00開演
『幸せな孤独な薔薇』
作:田嶋ミラノ 演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約130分)
●トークショー出演者
眞実 坂本実紅 首藤健祐 緑川憲仁 千田剛士
<第二部> 17:00開演
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約150分)
●トークショー出演者
高橋茉琴 品川ともみ 野原のぼ 緑川憲仁 片山耀将
チケット(指定席)
一部・二部のみ 3,500円
通し券(前売のみ) 6,000円
当日券は +500円
※受付開始は開演45分前、開場は30分前です。
チケット発売中!
劇団メンバーが同じお題でブログを書く日でもあります。
今月のお題は「20周年ファイナル」。
2000年2月27日に結成したシアターキューブリックは、今月末で結成23周年を迎えます。
日頃から応援してくださる皆さまにあらためて感謝申し上げます。
というわけで今年で23周年なんですが、
実はいまだに「結成20周年なんちゃら」みたいなことをやっております(笑)
このダラダラ感がシアターキューブリックらしいといえば、らしいですね。
でも当初はそんなダラダラやるつもりはなかったんですよ。
結成20周年の2020年の春に『幸せな孤独な薔薇』を、
同年秋に『葡萄酒いろのミストラル』をバシッと決めて、
次へと進んでいこうと計画していました。
シアターキューブリック結成20周年記念公演第一弾
『幸せな孤独な薔薇』
作 田嶋ミラノ 演出 緑川憲仁
2020年4月9日(木)~4月15日(水)(公演中止) → 2021年5月20日(木)~26日(水)
浅草九劇
まさか武漢やダイヤモンドプリンセス号のニュースが、
その後、世界中をこんな長く大変な状況に陥れるとは思ってもいませんでした。
4月の上演がどうなってしまうのか不安を抱えたまま稽古と公演準備を着々と進め、
ですが順調な稽古とは反比例して、世情はみるみる悪化していきました。
3月に公演を予定していた団体は、次々と公演中止を発表し、
どんなに厳重な予防対策を施そうとも、
もはや上演をすること自体が「悪」のような空気にさえなっていきました。
そして『幸せな孤独な薔薇』は本番初日8日前に公演中止を決めました。
そのことをメンバーに告げた日に行なった通し稽古のことは、今でも忘れられません。
悔しいとか、哀しいとか、やるせない、とかそういうことじゃなくて、
作品を積み上げてきた仲間たちと、
これまでとは違う次元でひとつになれた気がしたのです。
それなのに愛するお客さんの前に行くことは叶わない。
▲公演中止を決めた2020年4月1日に行なった通し稽古でのカーテンコールのリハーサル。
040101.jpg)
▲同日、通し稽古後の集合写真。
不思議な感じでしたね。
寸断された道のどんづまりで、最高の作品づくりに立ち会ってしまうということ。
そして、連続して秋に公演を控えていた『葡萄酒いろのミストラル』も
早々と上演を一年繰り下げる判断をしました。
翌2021年も新型コロナウイルスはまだまだ収束の気配を見せていませんでしたが、
感染の波の間隙を縫うように『幸せな孤独な薔薇』は奇跡的に上演をすることができました。
ただし、収容人数は規定の半分以下、舞台と客席最前列も大きく距離を置き、
かつ最前列の席の方にはフェイスシールド着用をお願いするという厳戒態勢。
今思うと、せっかくのお芝居を大変申し訳ない環境で観劇をしていただいていたなあと、
あらためて心が痛みます。
1年ぶりに再集合したメンバーは、同じ傷を負った同志になっていました。
一度は通し稽古まで出来上がっていた作品を、一年ぶりに組み立ててゆく稽古は、
いったいどれだけの時間を必要とするのか見当もつきませんでしたが、
蓋をあけてみると、恐ろしいほどのペースと濃さで立体化していきました。
心の底から「役者ってすげえ……」って毎日思っていました。
そして役者たちをそうさせてしまう作品を書いた田嶋ミラノさんの引力を感じていました。
超個人的な感情としては、キャラメルボックスの(あの)西川浩幸さんと、
東京ハートブレイカーズの(あの)首藤健祐さんが同じ作品に出ていて、
その作品が僕の大大大好きな『幸せな孤独な薔薇』で、
僕がそれを演出しているという現実がとうとう最後まで不思議な気持ちでした。
冥途の土産とはこういうことを言うのだろうなと。
2021年秋に繰り下げていた『葡萄酒いろのミストラル』は、
その後感染症拡大のためにふたたび公演延期を余儀なくされました。
このころには「公演延期」という苦渋の決断さえも、少し慣れてきた自分がいました。
おそらく、そうでもしないと心が持たなかったのだと思います。
シアターキューブリック結成20周年記念公演第二弾
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出 緑川憲仁
♪メインテーマ 岡村孝子「ミストラル~季節風~」
2020年10月21日(水)~25日(日)(公演中止)
→ 2021年10月20日(水)~24日(日)(公演中止)
→ 2022年5月27日(金)~6月1日(水)
恵比寿・エコー劇場

『葡萄酒いろのミストラル』公演再延期を決めても、
僕らは「準備の時間をたくさんもらえたのだ」と思うようにして、
喜々として準備を進めていきました。
きっとこういう心が、おのずと作品にも表れると知っているからでしょう。
宣伝写真の撮影では、大自然のなかキャストの仲間たちとも会って、
作品のふるさと、岩手県の花巻にもあらためてご挨拶に行きました。
残念ながら2022年も新型コロナウイルスは元気でした。
でも今度は『葡萄酒いろのミストラル』の企画を止めることはしませんでした。
桜の咲く季節に稽古をスタート。
初めて集まる役者陣なのに、まったくそんな感じがありませんでした。




稽古場以外でのメンバー同士の交流は一切諦め、
感染症対策に翻弄されつつではありましたが、
主役を務めた高橋茉琴以下、作品のもとに一致結束。
前回公演に続いて「役者ってすげえ……」と感じる稽古稽古。そして本番。
僕はどうしてこんなに俳優陣やスタッフに恵まれているんだろうと、
とてもありがたく、とても申し訳なく、思う日々でした。
すでにこの時、劇団結成から22年が経過していましたが、
結成20周年を記念するに相応しい二公演をお届けできた気持ちでいます。
そして来月、映像上映ではありますが、
この二つの作品をふたたび皆さんと一緒に楽しもう!という企画が決まりました。
「リビングで公演DVDを観るのでは、本来届けたい舞台の臨場感が届けられない」
という理由でシアターキューブリックではDVDを敢えて販売していません。
でも「過去の上演作品にまた出会いたい」という声に応えるかたちで考えたのが、
シアターキューブリックの二次元スクリーン劇場。
大スクリーン&大音響の空間で、舞台の臨場感とはまた一味違う迫力で、
みんな一緒に作品を楽しもう!という「二次元公演」。
舞台を作る過程でも「リズム」にこだわっているシアターキューブリック。
そのリズムが、粕谷晃司さんと松宏彰さんのディレクションを通し、
映像のリズムとなって表現されています。
演劇はやはりナマに限ります。
それはこの先も変わりません。
でも演劇の新しい楽しみ方は、あるんです!
舞台の真上に客席を置くことはできませんが、
二次元スクリーン劇場では、
劇場の客席からではけっして観られない角度からも作品を楽しめます。
ぜひ、演劇の新しい楽しみ方を体験しにいらしてください!
.jpg)
シアターキューブリック 二次元スクリーン劇場
20周年記念ファイナル~気づけば23年経ちました~
特設サイト
https://qublic.net/2jigen23/
2023年3月18日(土)
会場:本所地域プラザBIGSHIP
東京都墨田区本所1-13-4
劇団結成20周年記念ファイナルイベント!
2021年上演の『幸せな孤独な薔薇』と2022年上演の『葡萄酒いろのミストラル』が二次元スクリーン劇場として蘇る!
※『二次元スクリーン劇場』とは!?
複数のカメラによる撮影に映像作品ならではの演出を加え、ライブとは異なる臨場感溢れる劇空間を体験できるイベントです。
<第一部> 13:00開演
『幸せな孤独な薔薇』
作:田嶋ミラノ 演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約130分)
●トークショー出演者
眞実 坂本実紅 首藤健祐 緑川憲仁 千田剛士
<第二部> 17:00開演
『葡萄酒いろのミストラル』
作・演出:緑川憲仁
トークショー+本編上映(あわせて約150分)
●トークショー出演者
高橋茉琴 品川ともみ 野原のぼ 緑川憲仁 片山耀将
チケット(指定席)
一部・二部のみ 3,500円
通し券(前売のみ) 6,000円
当日券は +500円
※受付開始は開演45分前、開場は30分前です。
チケット発売中!
公演チラシ束の配布にまつわること [社長の時間]
新型コロナウイルスの位置づけがインフルエンザ等と同じ5類へ移行することが決まり、
「コロナ後」の世界がまた少し近づいてきた感じがしますね。
どの業界の皆さんも本当に頑張られていると思います。
それでも演劇などのエンターテインメント業界は
ずいぶんとその後ろのほうを、七転八倒し続けている感が否めません。
業界に対して出される政府のガイドラインも社会状況に合わせて更新を重ね、
感染防止対策を行なうことは前提のうえではありますが、
かなりコロナ前に近い環境で興行を開催できるところまで来ています。
ただ肝心の観客が劇場に戻っていないのです。
3年前、完全に劇場が閉じられた期間がありました。
その後、かなり細々としたかたちで再開されたものの、
エンターテインメントという雰囲気には程遠い厳戒態勢の再出発でした。
その間、娯楽は自宅や個々の空間で楽しめるものが普及し、
映像の分野は大きくその市場を拡げ、かつ技術も成長しました。
劇場での舞台鑑賞が好きだった人たちも
映像鑑賞で代替できてしまうようになったケースも少なくないはずです。
旅を自宅で体験できないのと同じように、
家を出て現場に行かなければ体験できないのが舞台です。
しかし作品のストーリーをなぞれることで
舞台作品を観た気になれてしまう現状があります。
そもそも映像と舞台はまったく別なのです。
僕たちはこのことをあらためて広く知らせていかねばなりません。
これは一団体、一企業だけでできることではありません。
そこに携わる様々なセクションの人たちが団結して初めて、
ようやく舞台の魅力を忘れつつある人たちまで届くかも知れない、届かないかも知れない、
それくらい重大な状況にあると、各地の劇場で多くの空席を見る度に感じます。
僕が代表を務めるネビュラエンタープライズは、
おもに首都圏の演劇・ダンス公演の劇場で配られる公演チラシ束を作成しています。
このチラシ束、コロナ前はロビーの入口で公演スタッフの方々が
来場するお客さんに直接手渡しすることが通常でした。
しかし、コロナ禍下(特に2020~21頃)に接触感染の可能性の有無が議論される流れで、
配布方法は完全に「ロビー置き」になることが余儀なくされました。
ロビーの隅に置かれたテーブルにチラシ束を積むやりかたです。
この結果、【一公演あたりの配布力は従来比35~50%】となりました。
手渡し:フルキャパ比約70~80%の配布部数
ロビー置き:フルキャパ比約30%の配布部数
その後、接触感染の可能性はほぼないとされ、制限も緩和されたものの、
手渡しの方法に戻る公演はまだ限定的で、
風評被害の恐れや、感染予防対策に割かれる人手等の現場の課題のために、
観劇の前後という、ファンの皆さんに情報を届ける絶好の機会の宣伝力が、
いま現在も低迷したままになっています。
多くの劇場で空席が目立つ一因は、このことにもあると考えています。
興行を行なう公演団体にとっては、そこでのチラシ束の配布方法が、
その公演の動員の伸びに直接影響を与えるものではないため、
人手があまりかからず、風評の恐れもない
「ロビー置き」を選択することは合理的な判断だと思いますが、
一人でも多くの演劇ファンを掘り起こし、
かつてのファンたちにまた劇場へ足を運んでもらう流れを作るには、
業界挙げて、他団体の公演宣伝にも互いに注力することが大事で、
この循環が、ひいては次回以降の自身の興行にも良い影響を与えるはずです。
長年、多くの団体のご協力を得ながら、
相互扶助の観点でチラシ宣伝のインフラを務めてきた立場で見えることを書いてみました。
低迷を続ける舞台業界の突破口を、小さくても良いから一つでも多く作っていきたい、
そして閉塞感が充満する社会に対して、エンターテインメントの力で貢献したい、
これからもその一心で、微力を尽くしていきます。
ラーメン激戦区が盛り上がるのは、きっと自分の店だけじゃなく、
他店とともにみんなで盛り上がっていこうという想いがあるからだろう、
そんなふうに思います。

「コロナ後」の世界がまた少し近づいてきた感じがしますね。
どの業界の皆さんも本当に頑張られていると思います。
それでも演劇などのエンターテインメント業界は
ずいぶんとその後ろのほうを、七転八倒し続けている感が否めません。
業界に対して出される政府のガイドラインも社会状況に合わせて更新を重ね、
感染防止対策を行なうことは前提のうえではありますが、
かなりコロナ前に近い環境で興行を開催できるところまで来ています。
ただ肝心の観客が劇場に戻っていないのです。
3年前、完全に劇場が閉じられた期間がありました。
その後、かなり細々としたかたちで再開されたものの、
エンターテインメントという雰囲気には程遠い厳戒態勢の再出発でした。
その間、娯楽は自宅や個々の空間で楽しめるものが普及し、
映像の分野は大きくその市場を拡げ、かつ技術も成長しました。
劇場での舞台鑑賞が好きだった人たちも
映像鑑賞で代替できてしまうようになったケースも少なくないはずです。
旅を自宅で体験できないのと同じように、
家を出て現場に行かなければ体験できないのが舞台です。
しかし作品のストーリーをなぞれることで
舞台作品を観た気になれてしまう現状があります。
そもそも映像と舞台はまったく別なのです。
僕たちはこのことをあらためて広く知らせていかねばなりません。
これは一団体、一企業だけでできることではありません。
そこに携わる様々なセクションの人たちが団結して初めて、
ようやく舞台の魅力を忘れつつある人たちまで届くかも知れない、届かないかも知れない、
それくらい重大な状況にあると、各地の劇場で多くの空席を見る度に感じます。
僕が代表を務めるネビュラエンタープライズは、
おもに首都圏の演劇・ダンス公演の劇場で配られる公演チラシ束を作成しています。
このチラシ束、コロナ前はロビーの入口で公演スタッフの方々が
来場するお客さんに直接手渡しすることが通常でした。
しかし、コロナ禍下(特に2020~21頃)に接触感染の可能性の有無が議論される流れで、
配布方法は完全に「ロビー置き」になることが余儀なくされました。
ロビーの隅に置かれたテーブルにチラシ束を積むやりかたです。
この結果、【一公演あたりの配布力は従来比35~50%】となりました。
手渡し:フルキャパ比約70~80%の配布部数
ロビー置き:フルキャパ比約30%の配布部数
その後、接触感染の可能性はほぼないとされ、制限も緩和されたものの、
手渡しの方法に戻る公演はまだ限定的で、
風評被害の恐れや、感染予防対策に割かれる人手等の現場の課題のために、
観劇の前後という、ファンの皆さんに情報を届ける絶好の機会の宣伝力が、
いま現在も低迷したままになっています。
多くの劇場で空席が目立つ一因は、このことにもあると考えています。
興行を行なう公演団体にとっては、そこでのチラシ束の配布方法が、
その公演の動員の伸びに直接影響を与えるものではないため、
人手があまりかからず、風評の恐れもない
「ロビー置き」を選択することは合理的な判断だと思いますが、
一人でも多くの演劇ファンを掘り起こし、
かつてのファンたちにまた劇場へ足を運んでもらう流れを作るには、
業界挙げて、他団体の公演宣伝にも互いに注力することが大事で、
この循環が、ひいては次回以降の自身の興行にも良い影響を与えるはずです。
長年、多くの団体のご協力を得ながら、
相互扶助の観点でチラシ宣伝のインフラを務めてきた立場で見えることを書いてみました。
低迷を続ける舞台業界の突破口を、小さくても良いから一つでも多く作っていきたい、
そして閉塞感が充満する社会に対して、エンターテインメントの力で貢献したい、
これからもその一心で、微力を尽くしていきます。
ラーメン激戦区が盛り上がるのは、きっと自分の店だけじゃなく、
他店とともにみんなで盛り上がっていこうという想いがあるからだろう、
そんなふうに思います。
今月のお題「今年の干支は兎だよ。」 [日々雑録]
シアターキューブリックのメルマガ配信日恒例のお題ブログ、今月は久々に絵です。
今年の干支、うさぎを正面から描くというテーマです!
写真や絵など、何も見ずにというのが条件なので、
かなりヤバい絵になるだろうと予想しておりますが果たして、、、、

なんか、わりとそれっぽくなってしまいました……
昔、うさぎと一緒に7年くらい暮らしていたので、
うさぎのフォルムとか、姿勢とか、けっこう覚えていたのかも知れません。
「絵と歌は下手にかぎる」というのが信条なのですが、どうも中途半端でいけません。
さて、他のメンバーはどんなうさぎの正面を描いているかな??
メンバーのブログはこちらからどうぞ!
https://www.qublic.net/
今年の干支、うさぎを正面から描くというテーマです!
写真や絵など、何も見ずにというのが条件なので、
かなりヤバい絵になるだろうと予想しておりますが果たして、、、、

なんか、わりとそれっぽくなってしまいました……
昔、うさぎと一緒に7年くらい暮らしていたので、
うさぎのフォルムとか、姿勢とか、けっこう覚えていたのかも知れません。
「絵と歌は下手にかぎる」というのが信条なのですが、どうも中途半端でいけません。
さて、他のメンバーはどんなうさぎの正面を描いているかな??
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新年も、おはようございます。 [日々雑録]
これを書くことは少し勇気が要ります。
年が明けて「あけましておめでとうございます」と言うことに、実は妙な抵抗感があって。
元日は手帳もカレンダーも新しく変わる特別な日なんですが、
だからこそ、なのかな、自分のなかの日常を亡くしたくない、
という気持ちがもやもやと立ち込めます。
以前から社会不適合者の自覚はあるのですが、
友達や応援してくださる方々に呆れられたくなかったからなのか、
こんなことを書くのは初めてです。
年末の大掃除が、大晦日に終わらなかったことは寧ろ幸いで、
今日は昨日の続きの掃除をしました。その日常の感触が幸せでした。
そんな僕でも正月休みがあけて、人に会えばきっと新年の挨拶をしまくると思います。
だから、せめて新年の過ごし方やSNS上では自分らしくいたいと思って。
クリスマスの近辺だけ、街じゅうが世界平和を願う特別な空気になるのが苦手なように、
新年をお祝いする特別感が苦手です。
1年365日のうち、仮に1週間をハッピーニューイヤーモードで過ごすことで、
必然的に喪うことになる1週間の日常がもったいない、というか。
今年は、ぬるっとした新年を心がけてみました。
朝、家族には「おはよう」と言いました。
お掃除をして、布団を干して、なるべく新年のテレビ番組を観ないようにしました。
一番観たい映画を観ました。(「ALWAYS 三丁目の夕日’64」です(#^.^#))
ふだんと同じトレーニングをしました。
なんか、よかったです。
だって、この先、何度お正月を迎えられるか分かりません。
だから世間の空気に巻き込まれ、もやもやとした気持ちで新年をスタートするより、
自分の人生のリズムとトーンで、どんな日も生きていきたいなと、
かなり今さらですが思ったのでした。
新年最初の朝も「おはよう」がいいな、って思った2023年の元旦でした。
平穏な2023年になりますように。

年が明けて「あけましておめでとうございます」と言うことに、実は妙な抵抗感があって。
元日は手帳もカレンダーも新しく変わる特別な日なんですが、
だからこそ、なのかな、自分のなかの日常を亡くしたくない、
という気持ちがもやもやと立ち込めます。
以前から社会不適合者の自覚はあるのですが、
友達や応援してくださる方々に呆れられたくなかったからなのか、
こんなことを書くのは初めてです。
年末の大掃除が、大晦日に終わらなかったことは寧ろ幸いで、
今日は昨日の続きの掃除をしました。その日常の感触が幸せでした。
そんな僕でも正月休みがあけて、人に会えばきっと新年の挨拶をしまくると思います。
だから、せめて新年の過ごし方やSNS上では自分らしくいたいと思って。
クリスマスの近辺だけ、街じゅうが世界平和を願う特別な空気になるのが苦手なように、
新年をお祝いする特別感が苦手です。
1年365日のうち、仮に1週間をハッピーニューイヤーモードで過ごすことで、
必然的に喪うことになる1週間の日常がもったいない、というか。
今年は、ぬるっとした新年を心がけてみました。
朝、家族には「おはよう」と言いました。
お掃除をして、布団を干して、なるべく新年のテレビ番組を観ないようにしました。
一番観たい映画を観ました。(「ALWAYS 三丁目の夕日’64」です(#^.^#))
ふだんと同じトレーニングをしました。
なんか、よかったです。
だって、この先、何度お正月を迎えられるか分かりません。
だから世間の空気に巻き込まれ、もやもやとした気持ちで新年をスタートするより、
自分の人生のリズムとトーンで、どんな日も生きていきたいなと、
かなり今さらですが思ったのでした。
新年最初の朝も「おはよう」がいいな、って思った2023年の元旦でした。
平穏な2023年になりますように。
今月のお題「サンタさんにお願い!」 [きゅ~め~る今月のお題]
毎月9日は劇団メルマガきゅ~め~るの配信日。
メンバー全員が決められたお題についてブログを書く、という恒例行事です。
これ、たぶんもう15年くらい続いてますよ。よくやってるわ~。
そして今回はこの季節らしいお題「サンタさんにお願い!」
一番苦手なヤツですよ、トホホ……。
なので一日遅れてしまいました、ごめんなさい。
今まで何本かクリスマスストーリーを書いているので、
シアターキューブリックも緑川もクリスマスが好き…?
みたいなイメージを持たれることもあるのですが、
ご覧になられた方は分かる通り、内容はアンチクリスマスな立ち位置のものばかり。
ですので、こういう方面の文章は大変困ります……。
そんな僕でも子供の頃は、イブの夜、胸を高鳴らせてお布団に入っていた時期もありました。
でも気づいたら「クリスマスってどうやってやり過ごしたらいいんだろう、、、」
と思うようになっていました。
だって、みんなの幸せも世界平和も、クリスマスじゃなくたっていつも願っているんだもの。
なのにどうしてクリスマスになると、突然こうしたワードが出てくるのか、
そしてそういうものに対してどう向き合ったらいいのかよく分からないのです、今も。
サンタさんにお願いしたいことなんて正直何もないのですが、
年々大切だなあと感じるのは、健康な体と平凡な毎日です。
誰かにお願いして、頂くものではありませんが、
願わくば、そこそこ健康な体と、そこそこ平凡な毎日をください。
それさえあれば、身の丈にあった楽しみを自分で見つけて、手に入れて、生きていけます。
そして、僕だけじゃなく、世界中の皆さんにも等しくそういうカラダと時間をもたらしてほしい。
そんなふうに思います。
こんなに便利で豊かな時代に生まれて、
自分は多くを望まないと言いながら、
それでいてたくさんの恵みに囲まれて生きています。
今までの当たり前は、明日の当たり前ではなくなるかも知れない。
そういうことも考えながら、
この青い星にたまたま生きている宇宙人の一人として生きていきたいなあって思います。
ブログを書き終わった後、昔の記事を探していたら、
まったく同じお題で、ほぼほぼ同じことを書いていたよ!!!
俺、引き出し少なっ!!って思ったけど、まあ、同じになりますよ(笑)
https://tofu-no-kado-new.blog.ss-blog.jp/2019-12-09

メンバー全員が決められたお題についてブログを書く、という恒例行事です。
これ、たぶんもう15年くらい続いてますよ。よくやってるわ~。
そして今回はこの季節らしいお題「サンタさんにお願い!」
一番苦手なヤツですよ、トホホ……。
なので一日遅れてしまいました、ごめんなさい。
今まで何本かクリスマスストーリーを書いているので、
シアターキューブリックも緑川もクリスマスが好き…?
みたいなイメージを持たれることもあるのですが、
ご覧になられた方は分かる通り、内容はアンチクリスマスな立ち位置のものばかり。
ですので、こういう方面の文章は大変困ります……。
そんな僕でも子供の頃は、イブの夜、胸を高鳴らせてお布団に入っていた時期もありました。
でも気づいたら「クリスマスってどうやってやり過ごしたらいいんだろう、、、」
と思うようになっていました。
だって、みんなの幸せも世界平和も、クリスマスじゃなくたっていつも願っているんだもの。
なのにどうしてクリスマスになると、突然こうしたワードが出てくるのか、
そしてそういうものに対してどう向き合ったらいいのかよく分からないのです、今も。
サンタさんにお願いしたいことなんて正直何もないのですが、
年々大切だなあと感じるのは、健康な体と平凡な毎日です。
誰かにお願いして、頂くものではありませんが、
願わくば、そこそこ健康な体と、そこそこ平凡な毎日をください。
それさえあれば、身の丈にあった楽しみを自分で見つけて、手に入れて、生きていけます。
そして、僕だけじゃなく、世界中の皆さんにも等しくそういうカラダと時間をもたらしてほしい。
そんなふうに思います。
こんなに便利で豊かな時代に生まれて、
自分は多くを望まないと言いながら、
それでいてたくさんの恵みに囲まれて生きています。
今までの当たり前は、明日の当たり前ではなくなるかも知れない。
そういうことも考えながら、
この青い星にたまたま生きている宇宙人の一人として生きていきたいなあって思います。
ブログを書き終わった後、昔の記事を探していたら、
まったく同じお題で、ほぼほぼ同じことを書いていたよ!!!
俺、引き出し少なっ!!って思ったけど、まあ、同じになりますよ(笑)
https://tofu-no-kado-new.blog.ss-blog.jp/2019-12-09
一輪挿しの水を入れ替える~岡村孝子さんのクリスマスピクニック~ [日々雑録]
『ミストラル~季節風~』や『世界中メリークリスマス』など、
自身の舞台作品でもメインテーマとして楽曲をお借りしている
シンガーソングライターの岡村孝子さん。
少年時代から僕の人生を支え、むしろこの方によって人生が拓かれたともいえる
岡村孝子さんの4年ぶりのクリスマスコンサートへ。

3年前に見つかった病気との闘いのために、
一時は音楽活動も休まれていた時期もありましたが、
とても大切にされているコンサートも行えるようになったのは昨年の9月。
完全復活されたのかどうかはご本人でないと分かりませんが、
不思議なことに姿も歌声も、大病を患う前よりも元気な感じで、
生命力、想いの強さ、目に見えない不思議なチカラを感じざるを得ません。
コンサートの幕が開き、逆に僕のほうがこれまでになく心が疲れていることに気づき、
2時間30分にわたる手術のような時間が始まりました。
コロナウイルス禍によって続く舞台業界の大不況と会社経営の苦境。
心が疲れている理由は自分でもはっきりと分かります。
知らないあいだに僕の心は疲れと不安に蝕まれ、体は委縮し、
血も澱みきっていたのだと思います。
この僕の細胞は岡村孝子さんの言葉と旋律でかたちづくられているのですが、
この1~2年はそのようなこともすっかり忘れ、
孤独ではないにもかかわらず、自ら孤立し、
ここに書くことも憚られるような、良くないことも考えるほどでした。
岡村孝子さんも確実に変化し、老いていく一人のひとですが、
この方の場合、生きものと思えないくらいの「不変」があります。
「まっすぐに生きている」という不変。
少年だった僕を惹きつけ、今も堅く離さないチカラはここにあります。
人ですから、当然、苦悩や低迷はあるはずです。
もともと力強いのではなく、自分との格闘の末に掴み取った強さ。
もしかすると、自分にもできるのではないかと思わせてくれる希望。
岡村孝子さんに感じる希望は、それです。
最近知人から思いがけない言葉をもらいました。
「岡村孝子さんは緑川にとってゴールデンシャドウ」。
ほんとうにそうなんだと思います。
自分の人生もかくありたい、そう思い続けてきた半生。
そんなありがたい存在も忘れ、周りで支えてくれる人たちにも頼れず、
一人で苦しんでいる自分を、予期せずに突き付けられたのでした。
岡村孝子さんの歌がまるで説教(説法)のように思われました。
優しさや幸せは、自分が思っているよりもたくさん自分の周りにあります。
難しいのは、それに気づける自分でいられるかどうか。
30年間、岡村孝子さんが僕に問いかけ続けてくれているのは、
そういうことなのかなと。
そして、僕もそういう自分で在り続けるために、
この人のように優しさや幸せな気持ちをたくさんの人に届けるために
物語を創り、会社を束ねようとしているのだろうと。
仮に僕が一輪の何かの花だとしたら、
一輪挿しの水を入れ替えてもらったような、
自分の中の水が透きとおった水に替わったような、
そんな感覚を覚えながら渋谷の公園通りを下ったのでした。
そして僕だけではなく、たくさんの方たちがそれぞれ貴重な何かを得たり、気づいたり……。
岡村孝子さんにはいつまでもそういう大切な瞬間を創る存在であり続けてほしいと、あらためて強く思いました。
病気を克服し、戻ってきてくれてありがとうございました。

自身の舞台作品でもメインテーマとして楽曲をお借りしている
シンガーソングライターの岡村孝子さん。
少年時代から僕の人生を支え、むしろこの方によって人生が拓かれたともいえる
岡村孝子さんの4年ぶりのクリスマスコンサートへ。
3年前に見つかった病気との闘いのために、
一時は音楽活動も休まれていた時期もありましたが、
とても大切にされているコンサートも行えるようになったのは昨年の9月。
完全復活されたのかどうかはご本人でないと分かりませんが、
不思議なことに姿も歌声も、大病を患う前よりも元気な感じで、
生命力、想いの強さ、目に見えない不思議なチカラを感じざるを得ません。
コンサートの幕が開き、逆に僕のほうがこれまでになく心が疲れていることに気づき、
2時間30分にわたる手術のような時間が始まりました。
コロナウイルス禍によって続く舞台業界の大不況と会社経営の苦境。
心が疲れている理由は自分でもはっきりと分かります。
知らないあいだに僕の心は疲れと不安に蝕まれ、体は委縮し、
血も澱みきっていたのだと思います。
この僕の細胞は岡村孝子さんの言葉と旋律でかたちづくられているのですが、
この1~2年はそのようなこともすっかり忘れ、
孤独ではないにもかかわらず、自ら孤立し、
ここに書くことも憚られるような、良くないことも考えるほどでした。
岡村孝子さんも確実に変化し、老いていく一人のひとですが、
この方の場合、生きものと思えないくらいの「不変」があります。
「まっすぐに生きている」という不変。
少年だった僕を惹きつけ、今も堅く離さないチカラはここにあります。
人ですから、当然、苦悩や低迷はあるはずです。
もともと力強いのではなく、自分との格闘の末に掴み取った強さ。
もしかすると、自分にもできるのではないかと思わせてくれる希望。
岡村孝子さんに感じる希望は、それです。
最近知人から思いがけない言葉をもらいました。
「岡村孝子さんは緑川にとってゴールデンシャドウ」。
ほんとうにそうなんだと思います。
自分の人生もかくありたい、そう思い続けてきた半生。
そんなありがたい存在も忘れ、周りで支えてくれる人たちにも頼れず、
一人で苦しんでいる自分を、予期せずに突き付けられたのでした。
岡村孝子さんの歌がまるで説教(説法)のように思われました。
優しさや幸せは、自分が思っているよりもたくさん自分の周りにあります。
難しいのは、それに気づける自分でいられるかどうか。
30年間、岡村孝子さんが僕に問いかけ続けてくれているのは、
そういうことなのかなと。
そして、僕もそういう自分で在り続けるために、
この人のように優しさや幸せな気持ちをたくさんの人に届けるために
物語を創り、会社を束ねようとしているのだろうと。
仮に僕が一輪の何かの花だとしたら、
一輪挿しの水を入れ替えてもらったような、
自分の中の水が透きとおった水に替わったような、
そんな感覚を覚えながら渋谷の公園通りを下ったのでした。
そして僕だけではなく、たくさんの方たちがそれぞれ貴重な何かを得たり、気づいたり……。
岡村孝子さんにはいつまでもそういう大切な瞬間を創る存在であり続けてほしいと、あらためて強く思いました。
病気を克服し、戻ってきてくれてありがとうございました。

今月のお題「くりくり!まろんまろんが100倍楽しくなる方法!」 [きゅ~め~る今月のお題]
シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」配信日恒例のお題ブログ。
今回はいよいよ来週末に迫ったシアターキューブリックプレゼンツの墨田区のお祭り、
「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のこと。

昨年は「勝つ勝つ海舟」でした。今年は「くりくり!まろんまろん」です(笑)
もちろん真面目にやっております。
やっぱり秋の魅力はグルメです。
いつも通り、僕らはエンターテインメントの角度から街を盛り上げようと思いますが、
舞台となる商店街の主役はやはりお店自慢のグルメ!!
ふだんは栗を扱うことのないお店の皆さんにも、
今回のイベントオリジナルで栗(マロン)にまつわるメニューを作ってもらいました!
大国屋さん(おでん屋)の「くりボール串」、
こんこんさん(たこ焼き屋)の「びっ栗たこ焼き」、
ベーカリーチャウチャウさん(パン屋)の「もちもちマロンショコラ」、
鳥正京島店さんの「栗コロッケ」、
たぬき寿司さんの「びっ栗玉子串」、
和菓子さがみ庵さんの「びっク~リ」、
おでんスタンド十さんの「栗の出汁フォンケーキ」「モンブランベリーラテ」。
いやあ~、今の時点でどういうものが出てくるのか分かりませんが(笑)
それぞれのお店の知恵が結集したものであることは間違いなし!
ぜひ当日はお腹を空かせてキラキラ橘商店街に来てくださいね!
詳しくは「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のホームぺージをご覧ください。
https://qublic999.wixsite.com/kurikuri
今回のイベントもキラキラ橘商店街の皆さんはじめ、墨田区役所の皆さん、
アーティストやパフォーマーの皆さんのお力で出来上がっています。
この場を借りてお礼を申し上げます。
今回はいよいよ来週末に迫ったシアターキューブリックプレゼンツの墨田区のお祭り、
「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のこと。

昨年は「勝つ勝つ海舟」でした。今年は「くりくり!まろんまろん」です(笑)
もちろん真面目にやっております。
やっぱり秋の魅力はグルメです。
いつも通り、僕らはエンターテインメントの角度から街を盛り上げようと思いますが、
舞台となる商店街の主役はやはりお店自慢のグルメ!!
ふだんは栗を扱うことのないお店の皆さんにも、
今回のイベントオリジナルで栗(マロン)にまつわるメニューを作ってもらいました!
大国屋さん(おでん屋)の「くりボール串」、
こんこんさん(たこ焼き屋)の「びっ栗たこ焼き」、
ベーカリーチャウチャウさん(パン屋)の「もちもちマロンショコラ」、
鳥正京島店さんの「栗コロッケ」、
たぬき寿司さんの「びっ栗玉子串」、
和菓子さがみ庵さんの「びっク~リ」、
おでんスタンド十さんの「栗の出汁フォンケーキ」「モンブランベリーラテ」。
いやあ~、今の時点でどういうものが出てくるのか分かりませんが(笑)
それぞれのお店の知恵が結集したものであることは間違いなし!
ぜひ当日はお腹を空かせてキラキラ橘商店街に来てくださいね!
詳しくは「キラキラ橘★くりくり!まろんまろん」のホームぺージをご覧ください。
https://qublic999.wixsite.com/kurikuri
今回のイベントもキラキラ橘商店街の皆さんはじめ、墨田区役所の皆さん、
アーティストやパフォーマーの皆さんのお力で出来上がっています。
この場を借りてお礼を申し上げます。
今月のお題「上半期個人的ビックリニュース」 [きゅ~め~る今月のお題]
この年齢になってみると、正直あまりびっくりすることがなくて、
今回のお題もずいぶんと考え込んでしまいました。
何かひとつを取り上げて、「これ!」というものはないのですが、
広義の捉え方でびっくりしたこととしては、「出会い」です。
僕が応援する元乃木坂46のメンバー橋本奈々未さんが
数年前、芸能界を引退する際に残した言葉と奇しくも重なるのですが、
「人は必要なときに必要な人と出会う」。
思えば、僕の人生はこの連続です。そのことにあらためてびっくりです。
今年もそういう出会いがいくつもありました。
5月に上演した『葡萄酒いろのミストラル』では、
一歩も家の外に出たことがなかった犬が、岩手まで大冒険をする物語で、
その途中いくつもの出会いを経て、一人ではけっして成し得なかったところへと跳躍します。
大切な出会いを重ねて少しずつ大人になってゆくその姿は、
これまでの自分の人生と少し似ていて、
僕ももしかしたら彼女のようにいつかは夢を実現できるかも知れないと、
僕自身が自分の作品から勇気をもらったりもしました。
この先いったい何歳まで生きられるかは分かりませんが、
人生を振り返る余裕がある死に際だとしたら、
自分の人生には大切なたくさんの出会いがあったことに、
今以上にびっくりして死ぬんだろうなと思います。
うん、きっとそうだと思います。
いきなり何かにぶつかって死んでしまうより、
できればそういう死に方がいいなあ(笑)
さて、他のメンバー達はどんなことにびっくりしたのかな!?

風景との出会いも大切な出会いのひとつ。
今回のお題もずいぶんと考え込んでしまいました。
何かひとつを取り上げて、「これ!」というものはないのですが、
広義の捉え方でびっくりしたこととしては、「出会い」です。
僕が応援する元乃木坂46のメンバー橋本奈々未さんが
数年前、芸能界を引退する際に残した言葉と奇しくも重なるのですが、
「人は必要なときに必要な人と出会う」。
思えば、僕の人生はこの連続です。そのことにあらためてびっくりです。
今年もそういう出会いがいくつもありました。
5月に上演した『葡萄酒いろのミストラル』では、
一歩も家の外に出たことがなかった犬が、岩手まで大冒険をする物語で、
その途中いくつもの出会いを経て、一人ではけっして成し得なかったところへと跳躍します。
大切な出会いを重ねて少しずつ大人になってゆくその姿は、
これまでの自分の人生と少し似ていて、
僕ももしかしたら彼女のようにいつかは夢を実現できるかも知れないと、
僕自身が自分の作品から勇気をもらったりもしました。
この先いったい何歳まで生きられるかは分かりませんが、
人生を振り返る余裕がある死に際だとしたら、
自分の人生には大切なたくさんの出会いがあったことに、
今以上にびっくりして死ぬんだろうなと思います。
うん、きっとそうだと思います。
いきなり何かにぶつかって死んでしまうより、
できればそういう死に方がいいなあ(笑)
さて、他のメンバー達はどんなことにびっくりしたのかな!?
風景との出会いも大切な出会いのひとつ。
今月のお題「最近見た、悪夢」 [きゅ~め~る今月のお題]
シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」の配信日毎月9日は、
劇団員がその月ごとに設定されたお題についてブログを書くのですが、
投稿が遅くなってしまいました、大変申し訳ありません。
しかも、今回のブログお題、自分から劇団に提案したにもかかわらず……。
お題は「最近見た、悪夢」です。
悪夢、いくつか覚えているものはあるのですが、夢というのは色褪せるのも早いもので、
記憶している悪夢をあらためて言葉で綴ろうとしても容易に気持ちが乗らず。
なので、新しい悪夢を見ようと、ここ数日毎晩努力していたのです(本当に)。
そして、今これを書いているということは……。
はいっ!今朝とれたての悪夢がこちらです(*´Д`)
旅好きだからなのか、僕は一人旅をしていました。
そして、この日の宿に、かなり遅い時間に到着しました。
旅慣れているほうなので、宿選びを大きくハズすことはほぼないのですが、
今日泊まる宿は、直感的に「あれ……」という感じでした。
民宿のような飾り気のない宿の玄関を入ると、
主人と思しき人が面倒そうに僕を出迎えました。
トイレや風呂の場所、明日の朝のこと、
部屋にパンフレットでも置いておいてくれれば、
こんなに気持ちのこもらない説明も聞かずに済むのになあと思いながら、話を聞き。
そして今日泊まる部屋まで連れていかれるのですが、その道のりの長いこと。
黴臭い年季の入った廊下、階段……のみならず他の客が泊まる部屋の中まで横切り、
ある部屋では、中年カップルがその最中だったりするなかを
「ちょっと失礼しますね」とか言いながら、
宿の玄関は1階でしたが、谷に建物が造られているのか、
下へ下へ、いったいどこまで降りるのかというくらい歩かされました。
そしてようやく着いた部屋には、すでに布団が一人分敷かれていました。
案内してくれた従業員が去った後、
いえ、去る前から違和感を覚えてはいましたが、その布団の中には先客がいました。
そして僕を待っていたかのように起き上がったのは、巨体の中年女性でした。
ここは飽くまでも旅館であって、風俗的な何かではないはずなのですが、
その大きな女は、「あなたが予約したのはこういうプランですから…」と言って、
自分がそこにいるのは、さも当然のごとく、僕が安眠するはずの布団の上に居座り、
まったく状況が理解できていない僕を、色気ゼロの視線でいざなうのでした。
むしろ彼女もすべてが面倒くさそうです。
だったらいっそのこと、部屋を出ていってほしいと思いましたが、
そのふてぶてしい顎がだるだると揺れ、
これ以上意味の分からない言葉を聞かねばならないことのほうが煩わしく、
彼女との議論を避け、ひとまず風呂へ避難することにしました。
すると、外の廊下はすでに風呂のお湯で膝上の高さまで浸かっていて、
風呂に行くまでもなく、そこがもう風呂なのでした。
夢なので、時間の歩みは歪んでいます。
部屋を出た僕がどのように過ごしたのか、
もう忘れてしまったのか、描写されなかったのか、今はもう記憶していません。
おそらく僕はその部屋には戻らず、
建物じゅうが風呂と化したどこかで朝まで時間を潰したのだと思います。
部屋に戻れば、さっきの大きな女がどんなふうに僕を待ち構えているか知れません。
下手をすれば餌食になります。
僕はたぶん朝まで眠れなかったのだと思います。
そして朝食さえ出されないまま、宿を出る時になりました。
すると、あの例の大きな女が気だるい感じのまま会計を仕切りはじめました。
(こいつ、宿の人だったの……!?)
睡眠も、食事も取れず、一円たりとも払いたくない僕でしたが、
求められた宿泊代6万5千円を、まるで手切れ金を掴ませるように支払い、
膝上までお湯で浸かった廊下に出て、
途方もなく長い階段と廊下をふたたび通って、悪夢のような宿を後にしました。
夢なのですぐに忘れるはずですが、
たぶん、世界のどこかにこういう宿はあります(笑)
皆さん宿選びにはじゅうぶん気をつけてくださいね。
そして素敵な旅を。

そっか……こんなトンネルを通ったからなのかなあ~(>_<)
劇団員がその月ごとに設定されたお題についてブログを書くのですが、
投稿が遅くなってしまいました、大変申し訳ありません。
しかも、今回のブログお題、自分から劇団に提案したにもかかわらず……。
お題は「最近見た、悪夢」です。
悪夢、いくつか覚えているものはあるのですが、夢というのは色褪せるのも早いもので、
記憶している悪夢をあらためて言葉で綴ろうとしても容易に気持ちが乗らず。
なので、新しい悪夢を見ようと、ここ数日毎晩努力していたのです(本当に)。
そして、今これを書いているということは……。
はいっ!今朝とれたての悪夢がこちらです(*´Д`)
旅好きだからなのか、僕は一人旅をしていました。
そして、この日の宿に、かなり遅い時間に到着しました。
旅慣れているほうなので、宿選びを大きくハズすことはほぼないのですが、
今日泊まる宿は、直感的に「あれ……」という感じでした。
民宿のような飾り気のない宿の玄関を入ると、
主人と思しき人が面倒そうに僕を出迎えました。
トイレや風呂の場所、明日の朝のこと、
部屋にパンフレットでも置いておいてくれれば、
こんなに気持ちのこもらない説明も聞かずに済むのになあと思いながら、話を聞き。
そして今日泊まる部屋まで連れていかれるのですが、その道のりの長いこと。
黴臭い年季の入った廊下、階段……のみならず他の客が泊まる部屋の中まで横切り、
ある部屋では、中年カップルがその最中だったりするなかを
「ちょっと失礼しますね」とか言いながら、
宿の玄関は1階でしたが、谷に建物が造られているのか、
下へ下へ、いったいどこまで降りるのかというくらい歩かされました。
そしてようやく着いた部屋には、すでに布団が一人分敷かれていました。
案内してくれた従業員が去った後、
いえ、去る前から違和感を覚えてはいましたが、その布団の中には先客がいました。
そして僕を待っていたかのように起き上がったのは、巨体の中年女性でした。
ここは飽くまでも旅館であって、風俗的な何かではないはずなのですが、
その大きな女は、「あなたが予約したのはこういうプランですから…」と言って、
自分がそこにいるのは、さも当然のごとく、僕が安眠するはずの布団の上に居座り、
まったく状況が理解できていない僕を、色気ゼロの視線でいざなうのでした。
むしろ彼女もすべてが面倒くさそうです。
だったらいっそのこと、部屋を出ていってほしいと思いましたが、
そのふてぶてしい顎がだるだると揺れ、
これ以上意味の分からない言葉を聞かねばならないことのほうが煩わしく、
彼女との議論を避け、ひとまず風呂へ避難することにしました。
すると、外の廊下はすでに風呂のお湯で膝上の高さまで浸かっていて、
風呂に行くまでもなく、そこがもう風呂なのでした。
夢なので、時間の歩みは歪んでいます。
部屋を出た僕がどのように過ごしたのか、
もう忘れてしまったのか、描写されなかったのか、今はもう記憶していません。
おそらく僕はその部屋には戻らず、
建物じゅうが風呂と化したどこかで朝まで時間を潰したのだと思います。
部屋に戻れば、さっきの大きな女がどんなふうに僕を待ち構えているか知れません。
下手をすれば餌食になります。
僕はたぶん朝まで眠れなかったのだと思います。
そして朝食さえ出されないまま、宿を出る時になりました。
すると、あの例の大きな女が気だるい感じのまま会計を仕切りはじめました。
(こいつ、宿の人だったの……!?)
睡眠も、食事も取れず、一円たりとも払いたくない僕でしたが、
求められた宿泊代6万5千円を、まるで手切れ金を掴ませるように支払い、
膝上までお湯で浸かった廊下に出て、
途方もなく長い階段と廊下をふたたび通って、悪夢のような宿を後にしました。
夢なのですぐに忘れるはずですが、
たぶん、世界のどこかにこういう宿はあります(笑)
皆さん宿選びにはじゅうぶん気をつけてくださいね。
そして素敵な旅を。
そっか……こんなトンネルを通ったからなのかなあ~(>_<)
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