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どこまでも、人が集う幸せを求めて。 [社長の時間]

シアターキューブリックの創作活動と同時並行しながら、
長年続けてきた活動がもうひとつあります。
舞台制作者支援の視点から演劇業界を盛り上げてゆく企業、
ネビュラエクストラサポート(通称:Next)の活動です。
劇団活動に重点を置くため、数年間はアルバイトスタッフとして関わってきましたが、
今年の4月、会社の取締役に就き、新体制スタートの準備を進めてきまして、
今月1日より専務取締役の立場で会社の経営を預かることになりました。

この会社は、もともと演劇集団キャラメルボックスの制作会社、
株式会社ネビュラプロジェクトの「チラシ折込部」という一部門でしたが、
演劇制作支援のテーマを掲げて2002年に独立、2004年に法人化しました。
担う仕事が多岐にわたる舞台制作者支援の活動を介して
舞台芸術業界を盛り上げてゆこう、という趣旨の会社です。
この春、これまでの業務内容と組織体制を見直し、企業理念と経営理念を一新、
7月1日にふわっと新体制のスタートを切りました。

「演劇を仕事にするのは何のため?」「演劇業界を盛り上げたいのはどうして?」。
日々の業務に追われていると、業務の先にあるこれらのことを忘れてしまいがちです。
「どこまでも、人が集う幸せを求めて。」という企業理念と、
「遊び心あふれる、心豊かな暮らしを。」という経営理念は、
この会社の業務の先にある「夢」を言語化したものです。


古来より舞台芸術が観客に与えてきた感動の根本には、
「人が集い、生み出される奇跡」が常にありました。
バブル崩壊後、「ものの豊かさから、心の豊かさへ」といった
社会変革を望む声が様々な場所から上がる一方で、
人どうしの交わりは華々しい技術革新の陰で
日々新たな困難に直面している印象を受けます。
そうした現代社会にあって、舞台芸術が果たす役割は、
けっして単なる娯楽として軽んじられるものではないと思っています。
さらなる舞台芸術業界の振興と、実演芸術を活用した社会貢献で、
僕たちが暮らす街は、もっと人が集う幸せに満ちた空間になるはずです。

一方で、会社組織もまた、ひとつの「人が集う幸せな空間」を目指すものです。
一人じゃできないことを、仲間とともに成し遂げる達成感と幸福感。
誰の身近なところにもある変哲のない毎日の仕事場に、
僕たちは人が集うことでもたらされる幸せを求めていこうと思います。


今日まで多くの仲間たちの情熱によって12年も続いてきた会社ですが、
生まれたての匂いさえ感じる僕たちの会社のこのごろです。
皆さんからの一層のご指導を仰ぎながら、これからも
社会にとって存在意義のある企業に成長していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします!

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「遊びごころ」は、まず自分のデスクから!!(笑)

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人や組織のこと [社長の時間]

このところ毎日、組織のことについて考えています。
カラダの細胞組織のことではなくて、会社組織のほうです。
結局、「会社」だの「組織」だの言っても、行き着く先は「人」であって、
会社や組織というのは空気や泡沫のようなものだということを、あらためて知らされます。

その空気や泡沫のような組織にあって、
その不確かな存在を、より確かな存在にしてゆくには、
仲間を見て、仲間を想い、自分を変形させてゆくほかありません。
自分が今までの自分のままであっては、
仲間と作りあげていくべき不確かな空気が、ずっと不確かなままです。
自分を変形させ、自分や仲間の魅力を最大限発揮させられるポイントを見つけることが
その空間にフィットする、おそらくは着地点のようなものであり、
泡沫のような空間が、ようやく組織として成立する瞬間なんだと思います。


思い悩んで自分を考えるとき、たいてい人は自分のことを考えますが、
周囲の人たちの魅力や問題点のなかに、自分自身の美醜を見出すことのほうが、
解決への近道のように思えます。
自分自身が歩んできた少ないレパートリーだけで解決策を見つけても、
けっこう早い段階で同じような悩みに嵌ったりしませんか?
僕はわりとそうでした。

「これこれは、こういうものだ。こうに決まっている。」と
思っているのはけっこう自分だけだったりして、
世の中のほとんどは、「そうじゃなきゃいけない」ことなんて、あまりありません。
決めていることが多い人は、見方を変えれば、決められていることが多い人です。
けっこう疲れる生き方だと思います。
フットワーク軽く、やったもん勝ちの世の中、
自分の隣の人に何か話しかけてみるといいと思います。
どうでもいい会話のなかにきっと「しあわせ」が転がっているはずです。


組織なんて、もともと不確かなもの。
そう思うとむしろ心が軽くなります。
自分の理想の世界は、周りの人のなかに自分自身の姿を見つけることで、
意外と簡単に実現するのかもしれません。
などと妄想しながら、僕は自分自身の職責の大きさを感じて
途方に暮れたり、わくわくしたり、行ったり来たりしています。
今日も明日も胸を張って、行ったり来たりします。

「人は城、人は石垣、人は堀」という武田信玄さんの言葉を思い出しました。

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▲武田信玄さんゆかりのこの城は、どこのお城でしょう!?

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