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光と笑顔あふれる庭で [日々雑録]

「物書きとしての細胞は、岡村孝子さんが紡ぐ言葉と旋律で出来ている」。
これまで、このブログでも何度か、この言葉を書いていますが、
それほどに、緑川自身のアイデンティティーを考えたとき、
親の存在にも劣らない岡村孝子さんの音楽。
何しろ、14歳という多感な時代から常に僕の人生に伴奏してくれている音楽。
そうなっても何ら不思議はありません。
シアターキューブリックでは、5年前の公演『葡萄酒いろのミストラル』で、
「ミストラル」という曲を公式テーマ曲として拝借したこともありましたし、
そもそも、僕が創る全作品のどこかしらに、
必ず岡村孝子さんのエッセンスが摺り込まれているはずです。摺り込まれています。
そんな岡村孝子さんのコンサートがちょうど香川で行なわれるので、行ってまいりました。
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緑色のことでんに乗って、「学園通り」というかわいい名前の駅で降り、
すぐ目の前にある立派な劇場、「三木町文化交流プラザ」へ。



岡村孝子さんの「T’s GARDEN」という企画の視点はちょっと面白くて、
ふつうなら有名アーティストの地方公演というのは
大阪・福岡などの大都市で行なわれることが多いのですが、
「あなたの街で岡村孝子がパーティーを開くので気軽に遊びに来てください」
といったスタンスで全国各地をめぐっているアットホームなコンサート。
とても岡村孝子さんらしい企画です。
今回、香川県の三木町ということで、
東京人の僕にとっては、まったく「あなたの街」ではないんですが(笑)、
ちゃっかり参加させていただきました。
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遠方の公演を鑑賞する、というのを僕は今回初めて経験したのですが、
その人にとっては会場までの道のり、その後の道のり全部が「旅」ですから、
自然と、コンサート前後の時間全部が、音楽とミックスされるんですね。
すると、その地域の風景と、自分が好きな音楽が合わさり、
その人にとって、その街が特別な場所になる……。

これはすごいことです。
音楽というのは、自分が過ごした「時代」を思い出す、とよく言いますが、
時代だけではなく、「場所」「まち」をも思い出させるアイテムなんですね。


会場に詰めかけたお客さんは、
岡村孝子さんのコンサート初体験の人がほとんどらしかったのですが、
思い思いに楽しまれていて、その皆さんの顔をついつい見て、
僕までほくほくしてしまいました(笑)。
お客さんを見てしまうのは、僕の癖、というか職業病のようです。

地方の町で開かれるコンサートの何とも言えぬあたたかさ、病みつきになりそうです。
素敵なひとときをありがとうございましたー!!

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