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今月のお題「宮沢賢治の処方箋」 [きゅ~め~るのお題]

毎月9日は「キューブリック」の日ということで、劇団メルマガきゅ~め~るの配信日であり、
この日はメンバーが決められたお題について、それぞれのブログで語ろう!
という日になっていまして、今月のお題は「宮沢賢治の処方箋」。

『十二階のカムパネルラ』は宮沢賢治さんをモチーフにした物語。
毎日の稽古の端々にも、賢治さんの匂いがします。
けっこう真面目にこのお題について考えていたのですが、
「こういう時にはこういう作品がオススメ!」というのは、
見つけられませんでした。オススメしたくてもできないと言ったほうが正しいかも知れません。

というのも、僕自身が特に無目的に賢治さんの本を開いたとき、
その時【偶然出会う賢治さんの言葉】が不意にガツンと来るからです。
大人になってからはいつもそうですね。
残念ながら、あらかじめオススメできる作品はありません。
ガチャガチャに挑戦するように、どんな出会いがあるのか、
予想せず、期待せず、ふわっとした気持ちでページをめくって欲しいです。
すると、思わぬ作品の思わぬ言葉が、あなたの心のひだに沁み込んできます。

シアターキューブリックの作品が生まれるきっかけも、
賢治さんの物語が大きな影響を与えていることと思います。
2002年の『葡萄酒いろのミストラル』が生まれるきっかけは「おきなぐさ」でした。
2003年と2013年に上演した『宇宙をskipする時間』は、
確実に『銀河鉄道の夜』に影響を受けています。
今回は『●●の星』かも知れません。(あんまり言うとネタバレに繋がるのでこのへんで…)

闇の中から光を望む時、僕のそばにはいつも賢治さんがいます。


そんな気持ちから生まれてきた今回の作品『十二階のカムパネルラ』
どんなふうに賢治さんが息づいているか、楽しみにしていてくださいね。
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