『寺島浴場の怪人』閉幕。 [劇作家の時間]
「演劇のチカラで街を遊園地に!」というスローガンのもと、
劇団の地元墨田区の銭湯「寺島浴場」を劇場にした銭湯演劇、
『寺島浴場の怪人』は10/11無事千穐楽の幕を下ろすことができました。
主催の隅田川 森羅万象 墨に夢 実行委員会様、
共催の墨田区様および墨田区文化振興財団の皆様、
ご後援くださった墨田区観光協会、墨田区浴場組合、アサヒグループホールディングスの皆様、
会場をご提供くださった寺島浴場様、
音楽を監修してくださった藤井いちろう様、
いつもチカラを貸してくださっているスタッフの皆様、地元墨田区の皆様、
出演してくれたキャストのみんな、劇団メンバーのみんな、
そしてご来場くださった多くの皆様、遠くからご声援くださった多くの皆様、
本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
全ステージのチケットが完売となり、
ご覧になりたいと思ってくださった皆様にご覧いただくことが叶わず、
作り手としてはとても切なく、そして主催としてとても申し訳なく思っております。
お芝居は、その時一度しかないもの。終われば、絶対に生で観ることができません。
ですから、観たいと思ってくれた方々全員に観ていただかなければならない、
僕は劇団の旗揚げの時からそう思ってきました。
その覚悟を遂行することができなかった悔しさはとても強く今も感じています。
それは今後の劇団活動に必ず活かしていきたいと思っています。
この公演は2010年、劇団がホームグラウンドを墨田区に移しての第一弾として、
地元墨田区曳舟の銭湯「曳舟湯」さんを舞台に上演した作品のリメイク公演でした。
しかし、新しい会場、ほぼ新しいキャストで上演するとなったら、焼き直しになるはずもなく、
日々新しい発見が連続する、シアターキューブリックの新しい作品となりました。
劇団員のキャストが3名だけ、銭湯演劇経験者は2名だけ、という心細さがありましたが、
却ってそのことで、一つひとつのプロセスを確認しながら進むことができた気がします。
そして集まってくれたキャストのみんなも、まるで「あて書き」で書かれた役みたいに、
それぞれのキャラクターを自分のものにしてくれました、それはもう驚くくらいに。
制作サイドは出演していない劇団メンバーが、
そしてふだんからシアターキューブリックを応援してくれているみんなが支えてくれました。
たとえキャストに入っている劇団メンバーが少なくとも、
これまで作品づくりで大切にしてきたことに向き合い、公演全体でチームプレーを貫徹すれば、
いつも通りのシアターキューブリックの公演になるということが分かりました。
そして今回、胸が震えるような奇跡がありました。
7年前に上演した銭湯「曳舟湯」は、実はその後廃業となり、立派な母屋も解体、
周辺は当時の面影が残らないほどに再開発されました。
現在、そのエリアに1010(いちまる)カフェというカフェがありまして。
実はこのカフェ、曳舟湯のご家族の皆さんが経営されているお店なんです。
そして今回の公演中打ち上げをそのカフェで行なうことができたんです。
もちろんお料理は、曳舟湯のご主人&奥さん自慢の品々。
建物がなくなってしまった5年前は、大変大変淋しい思いをしたものですが、
建物がなくなってもなお、こうして絆が結ばれていることをあらためて思い知り、
生きていてよかった、演劇を続けていてよかった、
地元の皆さんと一つの作品を創ることができてよかった、心からそう思いました。
『寺島浴場の怪人』は終わりましたが、寺島浴場は墨田区に在り続けます。
下町情緒全開の街、東向島にあります。
この街には、不思議と、みなさんが懐かしいと感じる風景がそこかしこにあります。
ぜひ心とカラダをあたために、墨田区、そして寺島浴場へお出かけください。
シアターキューブリックはこれからも「演劇のチカラで街を遊園地に!」のテーマで
時に迷ったり、立ち止まったりしながら、道なき未知を進んでまいります。
『寺島浴場の怪人』は間違いなく、そんな僕たちの一里塚になりました。
本当にありがとうございました。
劇団の地元墨田区の銭湯「寺島浴場」を劇場にした銭湯演劇、
『寺島浴場の怪人』は10/11無事千穐楽の幕を下ろすことができました。
主催の隅田川 森羅万象 墨に夢 実行委員会様、
共催の墨田区様および墨田区文化振興財団の皆様、
ご後援くださった墨田区観光協会、墨田区浴場組合、アサヒグループホールディングスの皆様、
会場をご提供くださった寺島浴場様、
音楽を監修してくださった藤井いちろう様、
いつもチカラを貸してくださっているスタッフの皆様、地元墨田区の皆様、
出演してくれたキャストのみんな、劇団メンバーのみんな、
そしてご来場くださった多くの皆様、遠くからご声援くださった多くの皆様、
本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
全ステージのチケットが完売となり、
ご覧になりたいと思ってくださった皆様にご覧いただくことが叶わず、
作り手としてはとても切なく、そして主催としてとても申し訳なく思っております。
お芝居は、その時一度しかないもの。終われば、絶対に生で観ることができません。
ですから、観たいと思ってくれた方々全員に観ていただかなければならない、
僕は劇団の旗揚げの時からそう思ってきました。
その覚悟を遂行することができなかった悔しさはとても強く今も感じています。
それは今後の劇団活動に必ず活かしていきたいと思っています。
この公演は2010年、劇団がホームグラウンドを墨田区に移しての第一弾として、
地元墨田区曳舟の銭湯「曳舟湯」さんを舞台に上演した作品のリメイク公演でした。
しかし、新しい会場、ほぼ新しいキャストで上演するとなったら、焼き直しになるはずもなく、
日々新しい発見が連続する、シアターキューブリックの新しい作品となりました。
劇団員のキャストが3名だけ、銭湯演劇経験者は2名だけ、という心細さがありましたが、
却ってそのことで、一つひとつのプロセスを確認しながら進むことができた気がします。
そして集まってくれたキャストのみんなも、まるで「あて書き」で書かれた役みたいに、
それぞれのキャラクターを自分のものにしてくれました、それはもう驚くくらいに。
制作サイドは出演していない劇団メンバーが、
そしてふだんからシアターキューブリックを応援してくれているみんなが支えてくれました。
たとえキャストに入っている劇団メンバーが少なくとも、
これまで作品づくりで大切にしてきたことに向き合い、公演全体でチームプレーを貫徹すれば、
いつも通りのシアターキューブリックの公演になるということが分かりました。
そして今回、胸が震えるような奇跡がありました。
7年前に上演した銭湯「曳舟湯」は、実はその後廃業となり、立派な母屋も解体、
周辺は当時の面影が残らないほどに再開発されました。
現在、そのエリアに1010(いちまる)カフェというカフェがありまして。
実はこのカフェ、曳舟湯のご家族の皆さんが経営されているお店なんです。
そして今回の公演中打ち上げをそのカフェで行なうことができたんです。
もちろんお料理は、曳舟湯のご主人&奥さん自慢の品々。
建物がなくなってしまった5年前は、大変大変淋しい思いをしたものですが、
建物がなくなってもなお、こうして絆が結ばれていることをあらためて思い知り、
生きていてよかった、演劇を続けていてよかった、
地元の皆さんと一つの作品を創ることができてよかった、心からそう思いました。
『寺島浴場の怪人』は終わりましたが、寺島浴場は墨田区に在り続けます。
下町情緒全開の街、東向島にあります。
この街には、不思議と、みなさんが懐かしいと感じる風景がそこかしこにあります。
ぜひ心とカラダをあたために、墨田区、そして寺島浴場へお出かけください。
シアターキューブリックはこれからも「演劇のチカラで街を遊園地に!」のテーマで
時に迷ったり、立ち止まったりしながら、道なき未知を進んでまいります。
『寺島浴場の怪人』は間違いなく、そんな僕たちの一里塚になりました。
本当にありがとうございました。
Facebook コメント