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『今月のお題「稽古、始まる。』 [きゅ~め~るのお題]

シアターキューブリックのメールマガジン「きゅ~め~る」配信日恒例のお題ブログ。
今回はいよいよ始まった『葡萄酒いろのミストラル』の
公演稽古に賭けるメンバーそれぞれの想いをお伝えします。


もともと各公演の稽古初日というのは、独特の高揚感と緊張感を伴います。
例えるなら、大好きな人との初めてのデートみたいなものです(笑)
新作公演、再演、前回公演のように外部脚本の公演、などなど
上演する作品によって、その空気は大きく違ってきますし、
初めてご一緒する役者さんが多かったり、久しぶりの誰かと共演だったり、
顔ぶれによっても、かなり変わってきます。


昨年の『幸せな孤独な薔薇』の場合は、
一昨年、順調に稽古を積み上げていったにもかかわらず、
初の緊急事態宣言のため初日8日前に公演延期になりました。
そんな苦悩を共有した仲間たちとの再会という、非常に稀有なパターンでした。

そして今回の公演は、もともと2020年秋に公演予定だったものが、
新型コロナのために2021年10月に延期となり、
しかし、コロナの収束が思っていたより遥かに長引いたことで、
さらに2022年5月へと再度延期を決めた経緯があります。
過去2回とも稽古初日まで至っていなかったことから、
今回の稽古初日は、「大切な仲間にようやくめぐり会えた」
という印象がものすごく強くなりました。
だからなのか、めずらしくちょっとふわふわした気持ちになってしまって、
稽古中に発する言葉にも、自分の想いをしっかり乗せられてなかったなあと反省。



それでも稽古初日からビンビン感じた俳優陣の静かな闘志には、
このうえない頼もしさを感じずにはいられませんでした。
セリフも動きも多い賑やかな作品ですが、意外にも稽古場では、
役のある言葉やちょっとした動きに関して、
その深層を掘り下げていく作業に時間をかけます。
もしかすると、シアターキューブリックの創作現場にいちばんフィットするのは、
「静かに燃えたぎる炎」のような、そんな闘志なのかも知れません。

他人の人生を演じる俳優たちは、文字通り神経を擦り減らす瞬間の連続だと思いますが、
同時に、演劇とは大人たちが愉快に遊ぶ気持ちも大切なもの。
僕は演出家として、彼らのその複雑なミッションが意味ある紆余曲折を経ながら、
愉快で深みのある作品に育つよう貢献していきたい、その一心です。


気をつけたいのは僕がしゃべる時間がどんどん長くなっていっているので、
自分の想いを伝えることに集中し過ぎないようにしたいと思います(笑)

劇団のみんなは、どんな想いで稽古スタートを迎えたのかな。
みんなのブログもぜひ覗いてみてくださいね!



ただいま4/10(日)23:59まで公演先行予約を行なっています。
一般前売は4/23(土)10:00スタートです。
ご予約は公演ホームページからどうぞ!
https://www.qublic.net/20mistral/

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