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ぼくらの会社が劇場になった日 [社長の時間]

江東区の亀戸にある会社Next(ネビュラエクストラサポート)は
演劇業界の会社ですが、建物は街でよく見かける4階建てのふつうのビルです。
そんなぼくらの会社が先週末「劇場」になりました。
「柿喰う客」や「阿佐ヶ谷スパイダース」などの舞台制作で知られる
ゴーチ・ブラザーズさんの企画にNextが会場提供というかたちでコラボさせていただいたんです。

「なんで、こんな場所を演劇の会場にするの?」と思いますよね。
今回ゴーチ・ブラザーズさんが企画した公演は、よくある舞台公演ではありません。
コロナウイルスの自粛期間中に重宝した宅配サービス、その「舞台版」ともいうべき
「配達演劇」の実験公演なのです。

名づけて「THEATRE A/way(シアターアウェイ)」。
注文に応じてトラックで演劇を配達し、その場で上演するプロジェクトです。

うちの会社には、ふだん数多くの舞台公演のチラシが配送されてきます。
そのため、大きなトラックが荷下ろしできるスペースがビルの前にあります。
そこへ舞台装置を載せたトラックを駐車し、
車両後方のゲートや荷台を舞台として使う、という仕組みです。

IMG_5452.jpg

感染対策にも十分配慮し、客席は換気状態の良いほぼ野外の環境に設置し、
お客さんのおもてなしをするスタッフや関係者の皆さんは、
うちの会社で扱っているフェイスシールドを付け、
お客さんが安心してお芝居を楽しめる環境をとことん追求されていました。
会社の目の前には京葉道路という交通量の多い道路があり、
行き交う車や電車の音も、ひっきりなしに聞こえるのですが、
不思議とお芝居と環境音が絡まり、時々通行人が足を止めたりして、
配達演劇の醍醐味を創り出していたように思います。

僕は僕で、これまでローカル鉄道、古戦場、商店街、銭湯、遊覧船等々、
劇場を飛び出したスタイルの作品づくりを10年以上やってきて、
「演劇はどこでもできる!」という確信がありました。
劇場とはまったく違う環境で作品を創る難しさはありますが、
そのハードルがあるからこその可能性追求の魅力に溢れています。
「トラックが運んでくる演劇」。劇場でのお芝居には無い魅力が満載です。



「お金をかけなくたって、工夫次第でやれることはいくらでもある」

演劇からは今までもこうしたことを学んできましたが、
今回の企画に参加させてもらって、自分たちの会社は
「舞台芸術を盛り上げていく会社なんだ!」ということを
あらためて各自の毛穴で実感できた機会になったと思います。
コロナによって何千もの舞台公演がなくなってしまいました。
4月、5月は毎日フル稼働のはずだったNextの仕事もなくなってしまいました。
けれども舞台芸術はなくなりません。
だから、やれることはたくさんあるんです。

緑川の座右の銘、「雪が降るのは自分の所為」の出番ですね(^_-)-☆
何かのせいにしたら、そこでおしまい。
こんなつまらない人生はありません。
コロナさんのせいにしていても、何も解決しませんからね。



「コロナ前の日常に戻ることは無い」と誰かがニュースで言っていました。
戻ってたまるかです。
この得難い体験を業界のみんなと共有しながら、
新しいステージを創っていくんです。
僕はそのためにこの会社をやっています。

ゴーチ・ブラザーズの皆さん、キャスト・スタッフの皆さん、
今後の可能性ありまくりの実験公演をご一緒させていただいて、
ほんとうにありがとうございました。
ビルの大家さん、近隣の皆様にも感謝申し上げます。



気づいたら一枚しか写真を撮っていませんでした。。
実験公演の様子は以下の記事をぜひご覧ください!

THEATRE A/way(シアターアウェイ)公式ページ
https://theatreaway.amebaownd.com/?fbclid=IwAR03B5lKIsjG76QzjxZ9W_dgV9EEfyayxW0r2YKbMfGhjTSLsROQATeu0SE

SPICEさんが詳しいレポートを掲載しています!
http://spice.eplus.jp/articles/271281

毎日新聞さんも記事にしてくださいました!
https://mainichi.jp/articles/20200621/k00/00m/040/017000c

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